大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

終身雇用制度の終焉へ

こんにちは。

 

先日、経団連会長が「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです。どうやってそういう社会のシステムを作り変えていくか、そういうことだというふうに(大学側と)お互いに理解が進んでいるので」と発言しました。

 

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いわゆる「メンバーシップ型」から「ジョブ型」への転換期への時代へと突入したのかな…という印象です。

 

景気・人口動向からも当然の流れのようですがやはり経験的に不安です。

新興企業(ベンチャー等)であれば、比較的以降は容易いと思いますが、中堅企業以上はその切替は非常に難しいだろうと思います。

 

単純な構造で考えれば、メンバーシップ型の上司がジョブ型の部下を評価するため正当・公平に評価できるのか?ということです。

評価基準は「仕事の遂行能力」であるのならば、仕事の理解が必要です。

 

私は過去に仕事の理解は難しいな…という経験をしたことがあります。

上司「社会保険の引継ぎを早急にするように。」

私「新卒1年目の子です。自助努力を含めても最低3年はかかります。」

上司「何でそうなるかな…。普通どんな仕事でも2週間で引継ぎできるよ。できないのではなく、やりたくないんじゃないの?」

私「経験者であれば2週間でも可能でしょうが、教育も含めると3年はかかります。そもそも社会保険は全領域という理解であってますか?」

上司「全領域って何?」

私「厚生年金・国民年金・他年金、健康保険・国民健康保険、労災・雇用保険社会保険の領域で、付随して所得税・住民税の知識も必要です。」

上司「理屈じゃなくてさ、実務ができればそれで良いんだから。」

私「実務と知識は両輪で。片方だけでは責任ある仕事は達成しえません…」

 

当時、単独で社会保険・給与関係を担当していたので上司の意向は十分把握していたのですが、目の前の仕事で手一杯で後進への教育は不十分でした。

この時上司は「何が大変なのか?難しいのか?」理解が及ぼなかったというのが私の考えです。

 

逆に私は給与・社会保険の担当者へのスキル評価は一定以上はできますし、アドバイスも十分以上にできると思います。

 

今後は確実にジョブ型へ移行していくでしょう。

大切なことは、まずは自分のジョブスキルを高めていくことだと考えています。