大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

いってこい?

【本日のお話し】

新型コロナウィルスの対応として、希望者一人当たりの10万円の給付が決定しました。

妻から『一人10万かぁ…どう思う?』

「ん?うーん…?良いんでない?賛否両論あるだろうけど。感じとしてはプラスマイナスゼロ、むしろマイナスて感じかな?」

『え?どういうこと?子供の自粛に伴う生活費とか?』

 

本日はむしろマイナスでないか?と思ったお話しを。

 

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端的に言ってしまうと、給付金を受給しても結局、同額程度所得税・住民税で控除されるんでないか?ということ。

つまり、いってこいなわけでプラスマイナスゼロ。としても子供たちの自宅での食費などを考慮するとむしろマイナスな感じがするんですよね。

お子様がいる家庭であればお子様分プラスになる公算が高いと思うんですけど、独身世帯は…どうかな?と。

 

例えば、独身・年収300万円・社会保険料13%程度として計算すると、所得税が約6万円・住民税が約13万円です。

→給付金10万円 - 税19万円 - 社会保険料32.5万円 

私はFPの端くれなので、家計の損益は『可処分所得』でお金をとらえる癖があります。

可処分所得は総所得から所得税・住民税と社会保険料を差し引いた金額です。

 試算的には軽減はされるけど、トータルでは支払いが多い状態の様な…?

 

なので、トータルで考えると税・社会保険料の減額まで考えないと100%の補償・補填とはいえないのかな?と感じてしまいます。

(ただ、非課税世帯や低所得者にとっては確実にプラスにはなります!)

少なくとも我が家の給付金の額は昨年の税・社会保険料よりも少ないです(笑)

 

【まとめ】

日本には年末調整があり自分がどれだけの税・社会保険料を納めているかの感覚が希薄だと指摘する識者もいます。

これを機会に、ご自身がどれだけ税・社会保険料がどの程度か?見つめてみてはいかがでしょうか?