大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

算定基礎届あるある

終わりました。算定基礎届!

先輩から基礎届のもと資料を頂いたのが、提出期限の7/10。

そこからダァッっとチェックして、昨日(しれっと)提出しました。

 

ご存知の方の無い方のために、簡単に説明。

現在の社会保険料を実態に即したものにしようというのが目的です。

例えば、入社時に20万円の給与で社会保険料もそれに合わせた金額になります。

ただ、給与は昇給や残業代などで変動します。

その変動要因を含めて社会保険料を改めて計算しなおそうという制度です。

 

計算方法は、4月~6月の給与平均をもとに、9月分から社会保険料を変更し一年間キープされます。

 

私の中では、年末調整に次ぐ一大イベントで毎年バイブス上げて対応しています。

一般的にはあまり馴染みのないものでしょうが、当たり前の様に支給されている給与の裏側で何が起こっているのか?

(だいぶマニアックですが)算定届あるあるでお話ししましょう。

 

算定基礎届あるある①

4月~5月の昇給が嫌い。だけど、少しだけの昇給なら許せる。

【解説】

4月~6月の昇給の場合、8月給与から社会保険料が変更になる可能性があります。

その場合、別に届出を出す必要があります。

やっかいなのは、届出が必要か?不要か?検証しなくてはいけない事です。

 

算定基礎届あるある②

9月改定って、いつ支払いの給与から?

【解説】

慣れればどうってこと無いんですが、駆け出しのころは社会保険料の控除のタイミングは混乱していました。

結論から言うと、基本的に10月支払給与からとなります。

極稀に「当月控除」があるので、その場合には9月支払となるケースもあります。

 

 

算定基礎届あるある③

10月支払い給与が嫌い。

【解説】

過去、5万円/月も社会保険料がアップした方がいました。

手取りがそれだけ減ったものだから、お問合せがありました。

原因は消費増税の駆け込み需要によるインセンティブと残業代により、4月~6月の給与がアップしていたことが原因でした。

アップした10月は、逆に反動減でインセンティブ等は少なくダブルパンチの状態でした。

特例で対応を試みましたが、年金事務所の回答はNGでした…。

算定基礎届の知名度が低く?何も知らない人たちからはお問合せを頂くことは比較的多いです。

そして、一から算定基礎届の説明を始める…。100%と言っても良いくらい、その時に算定基礎届の存在を知ります。

 

算定基礎届あるある④

提出日が7/10になりがち。

【解説】

提出期限が7/10です。

その前に提出してももちろん良いんですけど、引きずられて7/10の提出期限ぎりぎりになります。毎年。

 

算定基礎届あるある⑤

 夏が来るなぁと季節を感じる。

【解説】

給与・社会保険を担当している人は5月から7月は、案件がコミコミです。

5月 雇用調整金

6月 住民税の切替

7月 労働保険と算定基礎届の届出

と、こんな感じ。

算定基礎届が終わると一息つき、夏が来るなぁとしみじみします。