大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

『私のことを解雇してください!』ってなに退職?

こんばんわ♪大福です。

 

…あれ?先週の記事アップされてなくね?

どうやら、予約投稿したつもりが下書き投稿だったみたいです…。

というわけで、今日は先週分もまとめて投稿します。

 

温存して他に回せば良いんじゃね?

という声も聞こえてきそうですが、出し惜しみ無しです(笑)

 

というわけで、今週は変な構成になっちまってますが行ってみたいと思います。

 

 

『私のことを解雇してください!』ってなに退職?

タイトルの質問を上司さんから頂きました。

出社して…3分後位です。

 

もともと出力の低い私。

フル出力でもせいぜい5%の私ですから、出社5分なんて寝起きとほぼかわりません。

なので、最初は何かの謎々ですか?と答えそうになりました。

 

想像してください。

寝起き一発目の質問が

『ねぇねぇ…「私のことを解雇してください!」ってなに退職?』

なんて聞かれても日本のトップ社労士でも正確に対応できんのか?とか思うのですが、とりあえず回答しました。

 

「えっと…自己都合退職じゃないんですか?解雇事由が無いんだから解雇権は発動できないわけで…、会社都合の退職とすることはできない。つまり反対解釈で自己都合、みたいな感じでいかがでしょうか?」

 

(どや、これが野良とはいえ社労士の実力じゃい( `ー´)ノ)

 

『あ…ところがですね解雇事由はあるんですよ。』

 

「え…なんすかそれ( ゚Д゚)?」

「もしかして、欠勤・早退続きの〇〇さんですか?」

 

『そうそう、で…経歴詐称とかあれやこれや判明してね。』

『で、解雇事由に当たるんだから今すぐ解雇しろって。はいそうですか、ってできるわけないから退職届を書いてもらおうと思ったんだけど、拒否されてるってわけ。』

 

「…。じゃ、即時解雇にこだわってる感じですかね?つまり30日分の手当狙いとか?」

 

『うん、お金に困ってるっぽいからたぶんそうだと思う。』

 

ではでは、解説いってみます。

 

まず解雇というのは、そう簡単にはできません。

いくつかのハードル・ルールがあり、仮に数百万円単位の業務上横領であったとしても即刻解雇!というのは訴訟になれば負ける可能性があります。

感覚的には強めのブレーキを踏む感じで、理由はシンプルで解雇は「労働者の死刑」と言われているからです。

転職活動の際に提出する履歴書なんかに「業務上横領により懲戒解雇」と書かれている人を「大変だったね。採用!」なんてのんきな対応をする会社は稀です。

仮にそういった情報を非開示にした場合、経歴詐称に当たり入社自体が取り消される恐れもあります。

それが一生つきまとうわけですから、就職が困難になりかねません。

それくらい、重い処分です。

 

そして「やらかした」とはいえ、いきなり明日から来なくても良いと言われても従業員は困るわけで、少なくとも30日前に通告する必要があります。

それができない場合は、その分の補償・お金を払うことで即時・あるいは短縮することができます。

例えば、明日から来なくていい場合であれば平均賃金30日分。

平たく言えば1カ月分の給与を手切れ金として支払えば、即時解雇も成立します。

 

見えてきました?

そう、このスタッフは即時解雇になれば1か月分の給与をもらえるという知恵をどこからか仕入れてきたみたいです…。

 

浅いなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ( ;∀;)

 

細かく詰めないといけないことはありますが、会社側的に即時解雇にこだわってなければ普通解雇・1か月後の日付で終わりです。

 

それでもごりごりに即時解雇にこだわるのであれば、労基署に除外認定をしてもらってお金を払うことを免除してもらうことも可能です。

 

他にも色々なケースが想定されますが、今回はいずれも問題なく対応レベルそうです。

少なくとも正義と道理はこっち側にありそうなんで、スタンダードな対応を上司さんにお伝えして今回はクローズしてます。

 

日本刀

という感じで解雇の相談やあれこれを上司さんから受けることは多々あるのですが、私がその方の対応することは極力避けています。

ここが…なんというかジレンマ?難しいところなんですが、院内では私が「社労士試験に合格した人」という認識はあるのですが未登録だと社労士としての仕事ができないとかは知られていません。

仮に揉め事の仲裁に出張った場合「社労士がでてきた」と誤認されることを避けるためです。

 

これは私のイメージなんですが、社労士試験というのは労働・社会保険の問題をぶった切る「日本刀」を扱える資質があるかを問うもので、だいたい成績上位5%の人にその権限を与えています。

そしてその「日本刀」を使いたかったら社労士協会に登録してねという大まかな流れがあります。

 

つまり、私は「未登録の日本刀」を所持しているような感じです。

ただ、スタッフや一般の人からしたらそんなんわかるわけもなく未登録だろうと日本刀は日本刀です。

その日本刀をふるった時点で、「社労士にあれこれされた」と誤認される恐れがあります。

大げさな…と思うかもしれませんが現にハローワーク・組合健保ではちょっと特別扱いというか普段とは違う態度をとられているような感じを受けています。

 

だから上司さんには

「バックアップは惜しみませんが、極力私が出ない方が得策です」

とお伝えしています。

 

…え?めんどくさいことに関わりたくないだけじゃないかって?

失礼な!そんなことないですよ( ゚Д゚)!

リスク管理です。

 

副業、ぼちぼち進行中です

とある紹介会社に登録して、副業を探しています。

対応できそうな案件、ご縁があれば受けたいな♪

くらいの気持ちでのんびり探しています。

 

そして先日、私のプロフィールに興味を持っていただいた会社からオファー頂き紹介会社同席でのZOOMミーティングを開いて頂きました。

 

自己紹介からはじまり、案件・仕事内容、その他雑談…

 

終えての感想は…楽しかった♪です。

 

副業の目的は収入を得ること

ではあるのですが、主目的ではありません。

一番は困ってる方のお手伝いがしたい、ということと、自分に刺激を与え知識・経験をブラッシュアップすることです。

 

感じとしてなんですが、やっぱり留まり続けるのは良くないと思うんですよね。

 

滞らないように 揺れて流れて

透き通ってく水のように…

Mr.ChildrenHANABI

の歌詞の一節です。

 

今の職場は上司も同僚も人が良く居心地が良く不満はほぼほぼ無いです。

仕事量もさほど多くもなく、難しい案件もない平和な日々です。

ただ、そこにずっとい続けると私に慢心も産まれるし増長もし、いずれ、腐って枯れていきそうなそんな未来をふと想像してしまいました。

 

怖いな、と。

 

だから、外に出て挫ける経験をし続けようと思います。

久しぶりに外の方とお話しできて良い刺激を受けれました。

 

そんなお話しも一通り終え

『で、大福さん。これから採用を検討します。その前に肝心な報酬なんですが…これくらいでいかがですか?』

 

「あ、えっとはい。私はまぁ報酬は二の次なんで、御社の規定・提案に従います」

とか(精一杯)透かした回答をしましたが、内心は

(え( ゚Д゚)?いやいや貰い過ぎじゃね?社労士試験に要した総費用100万として3週間くらいで回収できる計算じゃん。マジで???)

と、冒頭の報酬は主目的ではありません!みたいな発言が霞む俗人ぶりです。

 

人間だもの。

ご縁があり、採用していただれば改めて報告したいと思います!