日曜日、宮迫さん・田村亮さんの記者会見。
そして昨日、吉本興業の岡本社長の記者会見。
両方が終わりましたので、とりあえず感じたことを。
●宮迫さん・亮さんの会見について
まず、率直に浮かんだキーワードは「ノブレス・オブリージュ」です。
私見ですが、100万円を受け取ったことが記憶にないことも、前後不覚になるほどの飲酒については一切の擁護はできません。
推測ですが数千万・億単位の収入がある高所得者としての姿勢ではないなと。
ただ、
それを差し引いてもグッと来ました。
20年以上彼らの番組を見ていましたので、少なくない思い入れもあり、ここまで一個人を追い込んだ吉本興業に憤りと悲しさを感じました。
奇しくも前後して、ジャニーズ事務所が退所後のTV出演に圧力をかけていた報道があり、お二人は全てを投げ打つ覚悟だったんだろうなと、リアルタイムで見ていて思いました。
その覚悟の上で、話芸・表現のプロが剥き出しの拳で殴り込みをした時の破壊力の凄さをまざまざと知れたように思います。
●岡本社長の記者会見について
ぐだぐだ、うだうだ、空回りな印象。
日大アメフト部の記者会見並みにひどいなぁ…というのが率直な感想でした。
両者の会見の差は何だろう?と改めて考えました。
色々な要因があるのでしょうが、一つあげるとしたら「キーメッセージ」かなと思います。
宮迫さん・亮さんの記者会見には「反社会的勢力の被害にあわれた方への謝罪」「経過・事実を誠実に話したい」というの柱・哲学になっていた様に感じます。
会見中、茶化したような質問もありましたが「会見の趣旨に添わないので回答はできません。」と毅然と対応していたのが印象的でした。
片や、岡本社長の記者会見は誰に何を伝えたいのか…柱・哲学となるものが率直に感じられませんでした。
いずれにせよ、今回の一連の騒動は、企業危機管理の側面から見ると大きな一石を投じたように思います。
・不祥事等に対する対応で従業なのはスピードと誠意。
・SNS等が絡み、情報の拡散や世論のスピード感が尋常ではない。
等々。
色々な書籍に書かれていることなのですが、現実にそれを実感しました。
ただ、10年後宮迫さん・亮さんが今回の件をいじって笑って話せるようになっていれば良いなと思います。