大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

給与の締め日と支給日

【本日のお話し】

twitterで「初任給が振り込まれまた~♪」という書き込みがちらほら。

4月入社で4月に給与支給?

今日は給与の支給の基本となるお話しを。

 

-

まず、質問・確認です。

『給与の締め日と支払日はいつですか?』

 

支給日に関しては分かると思うんですが、締め日はどうですか?

 

締め日というのは、平たく言うと支払い対象期間の末日の事です。

「1日~月末」「16日~15日」などが一般的だと思います。

 

では支払日は?

「いやいや大福さん、馬鹿にしてるんですか(*´Д`)」

「毎月25日ですよ?」

 

では、その25日の給与は当月支払ですか?翌月支払ですか?

 

先ほどの給与締め日を例に具体的に言うと…

①04/01~04/30締め → 04/25支払(翌月支払)

②04/01~04/30締め → 04/25支払(当月支払)

 と、なります。

 

多くの企業は①翌月支払を採用しています。

感覚的にもこちらの方だろうと認識されている方が多い様にもいます。

が、しかしですね、念のため必ず確認して下さい。

 

なぜ確認するのか?

それは②当月支払は退職時など色々なところで影響があるからです。

 

私は以前、末日締め・当月支給の会社で給与計算をしていました。

04/01~04/30 締め 04/25支払 (残業代は等05/25支払)

その経験を。

 

退職時に起こる問題①

退職日翌月の給与の支給がほとんど無い。

例えば、5月末で退職の場合、6月に支給されるのは5月の残業代等です。

よって、6/1からの転職先が翌月25日支給の場合、まるまる2ヶ月収入が無いということになるんですね?

こういった所が複雑なので退職時に説明をするんですが…

「給与の支給が無い!おかしくないか?!」

と、退職後に詰められることもありました…。

 

退職時に起こる問題②

月途中退職の場合、過払いとなる。

当月支給の場合、まだ働いていない分も支給します。

 

私が経験した事例としては、05/25支給後に「4月末で退職日が確定しました…」というケース。

この場合、05/25支給済みの給与は05/01~05/31分の給与です。

そのため、返金をしていただく必要があります。

 

ただ、こういうケースの方の場合、円満退職でないことが多く非常~にもめます。

返金を求めても、不当請求だ何だと、ね。

 

【まとめ】

就業規則雇用契約書に記載があるはずです。

まずは確認を。