大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

血の気の引く思い②

【本日のお話し】

血の気の引く思い - 大福 blog

こちらの続きです。

 

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今更ですが、算定基礎届についてざっくり解説します。

社会保険料が決定・変更されるタイミングは3つあります。

 

①取得時

②随時改定

②定時決定

 

①は入社の時、②は昇給・降給した時

そして③がいわゆる「算定基礎届」にあたるものです。

 

具体的には、毎年4月~6月に支払われた給与の平均額をもとにその年の9月からの社会保険料を決定します。

決定した保険料は大きな変動が無い限り、翌年8月まで同じです。

 

で、前回お話しした通り、過去5年算定ができていなかったということで血の気が引いたか?というと…

5年間・60か月分の社会保険料が間違えていたということを意味します。

社会保険料、つまり標準報酬月額が誤っているということは、それに連なる色々な各手当金等に影響します。

<健康保険>

傷病手当金 ・出産手当金

<厚生年金>

 ・障害年金 ・老齢年金 ・遺族年金

主なものではこんなところでしょうか。

 

算定基礎届をしないことで、遺族年金が低くなってしまう…

ね?最悪でしょ?ヤバいでしょ(笑)?

 

今回のケースは時効が成立しているなど、あれこれ協議・調整した結果、3年分の算定を実施提出することになりました。

 

で、実施後…当然差額が出ます。

不足している人もいれば、還付される人もいました。

 

私は…反対したのですが不足分は徴収することとなり、最大約20万円を本人に請求しました。

まぁ…荒れる荒れる(笑)

そりゃそうです。会社がミスしたのに何で支払うんだ?!と。

中には退職して、支払いから逃れた人もいたくらいです。

 

ただ、一番痛かったのはやはり会社に対する不信感です。

社会保険料の計算さえできないのに、給与計算は間違えていないんですか?」と言われた時は「大丈夫だよ」とは言えませんでした。

 

意図しないミス、ケアレスミスなどは仕方ないよね?で許して頂けることが多いです。

しかし、今回の様な「やるべきことができていない」というのはどうしたって非難の対象になるし、それは当然の結果だと思います。

 

私がこの出来事で学んだことは、当たり前のことを徹底的にやるということです。

誠実に、素直に、何より謙虚に。

 

【まとめ】

というわけで、あなたの社会保険料…正しく計算されてますか(笑)('ω')ノ