大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

ソフト老害

こんばんわ♪大福です。

 

昨日、親知らず(右上)を抜歯しました。

数年前の右下に続き2回目。

麻酔も効いてるんで痛覚無効にはなっているはずなんですが、器具や処置の音でトータル・精神的に痛かったです( ゚Д゚)

 

右下程ではないにしろ、昨晩は出血・痛みがわりとひどく食事もゼリーのみです。

日曜朝になっても、地味に痛みが続いているので本日ものんびり予定です。

ではでは、今週もいってみたいと思います!

(1つ目書いた時点で、調子悪くなったので今回は一本のみです…。)

 

 

ソフト老害

高齢者だけじゃない『ソフト老害』が話題に 放送作家・鈴木おさむさん「40代でも行動次第では老害に」 | 特集 | 関西テレビニュース | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ

トレンドに上がっていて気になっていた件です。

ソフト老害側(笑)からの感じ方、何を考えているのか?をお話ししたいと思います。

 

放送作家鈴木おさむさんが、知らず知らずのうちに老害になっていたと気づいたできごとです。

上と下の間でバランスをとっていたつもりが、下の意見を潰していた…。

このことから…30代・40代下手したら20代後半もいわゆる老害に当たるというものです。

これを「ソフト老害」と名付けたそうです。

 

私は今年44才になるのですが、残念ながら自覚…というか最も注意している点です。

部署的には私と上司で、年齢が下の後輩・同僚がいないのですが他職種では20代若手スタッフがいます。

あまり話す機会は無いのですが、質問・相談を受けた時には(柄にもなく)構えます。

 

端的に言うと「冗談が通じない怖さ」があります。

軽い冗談・クッション言葉、のつもりでも本人にしたら深刻なダメージを負うんじゃないか?

というものです。

特に社労士試験に合格してからは顕著で、言葉の重みとか責任なんかも今まで以上に持つようになっていますのでさらに慎重です。

 

これは責任を取りたくないとか保身ではなく、若い子たちが委縮してその可能性・成長が止まってしまうんじゃないか?ということへの怖さもあります。

 

極論としては、自分がいることで組織・スタッフがの成長を阻害しているな…と感じたら退職も考えると思います。

 

40代という真ん中の世代としては、

上の世代には老害されてるなと感じる一方で

下の世代には老害と思われてるんじゃないか?

という二律背反な感じをお持ちの方は多いんじゃないか?

思うんですよね。

 

老害・長老連中の意見

若手の意見

を両方ともに

最大に汲んで調整している

という感じでしょうか?

 

ただ、組織で行動する以上起こりうる問題で全員が納得するような答えを出すなんてほぼほぼ不可能だと思います。

ではどうすれば良いか?

 

私が意識していることは3つ。

まず一つ目は、伴走型を意識すること。

私のような中堅以上になると、若手の行動の先が読めることがあります。

同じような失敗を経験したり、目にしたりを何度もしているからです。

何かやらかしそうな時に「それはダメだよ。失敗する!」の上から目線で終わる。

のではなく、「なぜ失敗するのか?」を横について教えることが最低限必要だと思います。

 

次に傾聴・整理に徹すること。

一つ目と少し被りますが、私の場合8聞く・2応える位の比率を意識しています。

聞くというよりは信頼を築くことをベースに、相手がどういう思考・行動をとろうとしているのか?何に困っているのか?目的は?などなど可能な限り情報を聞き出しています。

聞いている間は、メモなどを取り交通整理をしています。

これも感じることなんですが、私からしたらそんなんで悩む?という軽い案件で深く悩んでることがあります。

そして悩んでいるときは情報が整理されておらず、状況を把握できていないことが多いです。

そういうのを箇条書きにしたり図にしたりすると、終盤は解決策が見えることが多いです。

ここで最も肝心なことは結論が分かっていても、すぐには言わないことと押し付けないです。

あくまでも一緒に考えることが大切だと思います。

 

最後にダメなものはダメ、知らないものは知らないと答える。間違えたら謝罪するです。

とはいえ、全員に阿って気を使って法に触れたり道義上良くないだろう?ということはきっぱり伝えます。

明確な法令違反でない場合、個人的な感情を言う場合もありますがそれは最小限にとどめます。

また、変なプライドを持たず知らないものは知らないと答えるの肝心です。

 

そして、間違えたらきちんと謝罪です。

私は自己評価低めで変なプライドもないので、20代スタッフにも「申し訳ね」と素直に謝罪できます(笑)

 

なんかめんどくせぇなぁ…生きづらい世の中だなと感じる方もいますが結局は3つです。

昔話・自慢話・説教はしない、です(^^)/

 

春先まで平穏…?

こんばんわ♪大福です。

 

さてさて、給与計算でバタバタしています。

毎月25日支給なのですが、今回はどういう巡りあわせなのか22日㈭支給です。

よっていつも以上にタイトな日程で、昨日土曜日も半日勤務➡一日勤務に変更し対応しました。

が、感覚的にはぎりぎりで明日も下手したら残業です。

ので、今日は本当にゆっくりしたいな…と思っています。

 

では、今週もいってみたいと思います!

 

 

そっちがその気ならこっちもやりまっせ

ピンポ~~~ン

(う~ん、やっぱり不在か…。)

(でもなぁ、前回干しっぱなしだった洗濯物と…(スマホの写真を確認し)違うし、あれから帰宅してるっぽいし。)

(前回は溜まりっぱなしだったポストも…やっぱり片付いている。)

(何より、人の気配がするんよね。居留守されてる…かな?)

 

仕方ない。

あまりやりたくはないけど、やるか。

もう一回呼び鈴押して「お知らせ」を投函して、撤収したふりしてこの家の視界から外れてそうな…あの辺で15分を限度に張り込んでみよう。

 

…5分後。

(マジか。出てきた。めっちゃキョロキョロしとるし。「お知らせ」の封筒は…良し!手に取ったな。)

(そっかそっか。とりあえず安否確認はできたし、ひとまずは。うん無事で良かった。)

 

はい。

無断欠勤者の対応の一場面です。

1月初旬から連絡不能・無断欠勤になり先週で一カ月経過。

「〇日までに連絡が無ければ〇月〇日付・自然退職扱いにします。弁解があるなら連絡してください。」というお知らせをご自宅に投函しました。

そして今回ご自宅へ再訪。

「連絡が無かったので、〇月〇日付で退職を進めます。相違があるなら連絡ください。」という最後通牒のお知らせを投函して張り込んでだところです。

 

前回訪問した際には、「1週間以上は不在だろう?」っていうくらい荒れ果てた感じで緊急連絡先の親族とも連絡が途絶えていました…

今回、まったく応答が無ければ警察への行方不明届も視野に入れてただけに元気そうな姿を見れてひとまずは安心しました。

 

ただね。

無断欠勤前に体調を崩されていたこともあり、病気欠勤の可能性が高く私は休職の方向で進めていました。

(心配しています。傷病手当金あるよ?などなど。)

善意を裏切られた様な気持ちで、少し寂しくがあるのも正直な感想ではあるのですが…

 

まぁ、これで心置きなく『全面戦争』です(笑)

 

まず、健康保険・厚生年金は最終出勤日で切りました。

体調が悪く、最終出勤日以降も病院を受診してるっぽいので、医療費の返還請求がどかっとくるでしょう。

また

失業保険の受給に必要な離職票は保険証の返却が条件です、という案内もしています。

うまく釣られて保険証を返却しても、受給に必要な期間は満たしていません。

加えて離職理由欄には「自己都合退職。無断欠勤(1か月以上)当方の通知に応答無し。」と書いてあります。

次職で離職票の提出を求められた場合、足かせになる可能性があります。

 

ふざけんな!

とキレられる可能性もありますが、こちらは事実に基づいた対応をとっています。

当初から、対弁護士・対社労士、対労基署を想定してガッチガチに隙の無い動きをしていますので来るならこいです。

少なくともエビデンスに基づいてハローワーク離職票を受領してます。

 

不誠実な対応をとったことの報いは、当然に受けていただきたいと思います。

災難ってのモンはたたみかけるのが世の常だ。 言い訳したらどなたか助けてくれんのか?featロロノア・ゾロ

というわけで、無断欠勤の件がひと段落して給与計算に集中できるぞ!

と思っていたらちょいちょい…。

それは拙者でも背負えんぞという事件が勃発。

詳細は省きますが、スタッフの一人が詐欺被害?にあい自己破産の瀬戸際という状況の様です。

 

どしたどした。なんなん…('ω')?

 

スタッフさんも弁護士に相談をして自己破産しかないと言われて、総務にでセカンドオピニオンにやってきたというわけで。

上司さんが話しを聞いて、私にも意見を求めてきました。

 

上司さんからあらましを聞いたのですが…

巧妙なというよりは典型的な手口の様です。

 

どう思いますか?大福さん?

(いや知らんがな。)

私も僭越ながら「法律のプロ」。

とは言え、それは労務社会保険の領域という狭く深い領域に限られます。

何より未登録のため、野良の社労士。行政書士も落ちてるので野良感はマシマシです。

(とは言え。同僚だし法人の守り人としてリスクヘッジの点からあれこれ検討…。)

(とりあえず自分なりの見解・回答)

上司さん。

まず、自己破産という手段は妥当だと思います。

少なくとも加害者の特定は困難な上、スタッフの債権は…逃れようがないです。

変な言い方ですが、シンプル過ぎて覆しようがない見事な詐欺の手口です。

 

ただ、素人考えで契約状況次第ですが債務者と調停することは可能かな?と思います。

支払う能力はないけど意思はある。

どうしましょう?

みたいな感じです。

それで調停が不和に終わるなら、最後の手段としての自己破産を選択。

少なくとも債務者だってそれは望んでないはずですし…

幸い?債務者は大手の様ですし、望みは無くはないように思います。

 

…わかりました。

本人にもその可能性を伝えてみます。

 

(え?伝えるん?)

いや、伝えるのは自由ですけど責任は持てないっすよ?

 

春先まで平穏…?

という感じで、災難続きで最近妻がタロット占い?を勉強し始めてたのでちょっと占ってもらいました。

カードをシャカシャカ…

ぺらっとカードをめくって妻が

「うわっ。マジか!なんじゃこりゃ?!」

 

え?なんなん?

俺もしかして死ぬ?

 

「いや、挑戦の一年で、加速度的に難題が降りかかってくるみたい。春先位までは平穏だって。よかったね(笑)」

 

…無断欠勤に自己破産で平穏なわけ、あるのか?

賃上げは麻薬のようなもの

こんばんは♪大福です。

 

さて、3連休の真ん中日曜日いかがお過ごしですか?

私はのんびり・だらだらと本を読みふけっています。

 

割とぼ~っとする時間を設けてい入るのですが、1月を超えるまでは気が抜けない日々で久しぶりの「本気のぼ~っとした時間」を満喫しています(笑)

 

ではでは、今週もいってみたいと思います!

 

 

売られた喧嘩は”買う派"ですがなにか?

とある日のできごとです。

部署の責任者から

「〇日に入職した人なんですが、体調が悪くてお休みしてるんですね?入職2日目から。」

「で、病院に行きたいけど保険証が無いから行けない。病院に行けないから診断もつかない。だからしばらく出勤できない、って言ってるんだけど、保険証はいつもらえますか?って問い合わせがあったんですけど。」

➡だいたい2週間くらいです。

ただし

マイナンバー

雇用契約書へのサイン

③交通費の申請

があることが大前提になるので、まずは①~③の提出が先です。

 

ていうかね?

保険証が無くても診療は受けれますよ?

 

①10割負担➡月末までに保険証を持参で、7割還付

が多くて

②療養費の返還請求

っていう制度もあるので、結果としては3割負担ですよ?

 

「うん、それは説明したんだけどね。手元のお金が無くて?10割負担がきついんだって?」

 

➡じゃ、事業主発行にはなりますが資格証明書を発行しましょうか?

今すぐレベルなら、作れますよ?

「本人、それも知ってたみたいで”確実じゃない”からいらないって。マイナンバー保険証も無いから、とにかくプラスチックの保険証じゃないと病院に行きたくないみたい。」

 

➡じゃ、うちの病院にかかったらどうですか?

まぁ…本当は良くないですけど、身内ということで事後払いでも良いですよ?

 

「それも提案したんだけど、保険証が無いしお金が無いから嫌みたい。」

 

➡…うがった見方ですけど、それって出勤したくない理由を保険証が無いからってことにしてません?

「うん、正直そんな感じもするのね?」

 

……

………

わかりました。

じゃ、強硬策になりますが今から取得手続きします。

6時間ほど待ってもらえます?保険証用意しますよ。

 

「え?!そんなことできるの?」

➡過去何度かやってます。

これから健保さんに申請・受取りに行きます。

 

体調不良の解決が最優先で、事情はどうあれ保険証が無くて行けない!というのであれば、まずは保険証を用意することが優先事項と判断します。

ただし

代案もいくつか提案してそれを拒否している以上、こっち(総務)も穏やかではないですよ?

お気持ちはわかりますが、一人のスタッフの個人的なこだわりに総務のスタッフ一日を拘束するわけですから。

時間も人件費もタダじゃないわけだし。

何よりお金が手元に少なくとも1万円とかも無いわけですよね?

見ようによっては困窮しているわけで、これまでもこれからもお金の管理に難があるかもという懸念も生じます。

 

少なくとも夕方には保険証をお渡しできますので、それでいいですか?

 

結局、所属長さんからそんな感じのことを伝えたら「じゃ、大丈夫です」と答えて普通に病院に行ったそうです。

 

うん、まぁ…良いんだけどね?

からしたら日常だし、本当に行く気満々だったし。

 

けど、これだけは言いたい。

売られた喧嘩は買います。

 

結局は出たとこ勝負

(やっぱり…無いか。まぁ、普通はないよな。)

ため息交じりの午後。

就業規則を確認しての一場面です。

 

私が確認していたのは、「休職期間のリセット・カウント規則」でした。

とりあえず、現職の就業規則にありませんでした。

 

ほとんどの会社の就業規則にも休職期間は記載されているはずです。

オーソドックスなものだと、勤続年数に比例するものです。

勤続1年未満…3カ月 勤続3年未満…6カ月

のような感じです。

 

ただ、これだけだと不十分というかいわゆる問題社員対応を想定すると心許ないです。

 

例えば新卒君が入社1か月でメンタルダウン・休職。

就業規則に3カ月と規定されているとします。

 

で、

 

休職2カ月半の時に復職し、2週間後に再休職。

さて、問題です。再休職の休職期間は何日でしょうか?

 

①半月(前の休職期間を引き継ぐ)

②3カ月(新たな休職期間スタート)

 

一般的には①といったところでしょうが、規則に無い場合は会社としては強くは出れません。

なぜなら、根拠が無いから。

最悪の場合は、休職・復職・再休職を繰り返される場合もあります。

 

これを防止するためには事前に「リセット期間」「通算ルール」を規定しておくことをおすすめします。

 

同一傷病で6カ月以内に再休職する場合は前の休職期間を通算する

みたいな感じです。

 

次に休職日数のカウントです。

 

先ほどの続きで、休職期間が残り半月しかないスタッフが次のような勤務を繰り返したらどうなるでしょうか?

 

体調が悪い、という理由で半日出勤・半日欠勤を繰り替えす。

 

なんというか、実質的な休職みたいな?半分休職みたいな?状況です。

仮に休職期間が半月・15日としたら、お休み・欠勤できる期間も15日とすれば…半日欠勤×30日で休職期間満了!となるか?という問題です。

 

そのスタッフの主治医が労務可能と判断している以上、こちらも産業医と相談して休職命令を発することも可能です。

 

ただ、最悪は事業主都合なんだから「労働基準法の休業手当を支払え!」と言われます。

 

じゃ今から就業規則を改訂しよう!

と思っても不利益変更なる可能性がある以上は慎重にすすめる必要があります。

 

すべの事態を想定して完璧な就業規則をつくることは不可能です。

逆に細かく作りこむことで自由度を失い、対応が苦しくなることもあります。

 

ただ…休職者などケースバイケースの対応は難しい。

私は対弁護士、対社労士、対労基署まである程度想定しているので、相手や周りが思う以上に深く思考しています。

が結局行きつく答えは一つ。シンプルに出たとこ勝負です(笑)

 

賃上げは麻薬のようなもの

春闘が本格化し、大手企業から労働組合の賃上げ要求に対し答えるケースが増えています。

中には10%以上、あるいは賞与7カ月などなど。

 

病院業界は、というと政府・国方針に従うため民間のような賃上げはほぼありません。

中小希望の病院であれば…せいぜい1%とかそんなもんです。

 

賃上げの追い風・要因になっているのはやはり物価高と少子化でしょうか?

そういった意味では、良い流れになったな…

羨ましいなぁ…

思う一方で、ちょっと冷静さを欠いてないか?

と感じています。

 

賃上げ一色、というか別の方法を提示しても良いんじゃないか?

最近は感じています。

 

例えば

①賃上げ10%

②週の労働時間30時間・賃金そのまま

みたいな提案です。

 

仮にこういう提示があれば、私は間違いなく②を選択します。

常々言っていますが、可処分所得で見れば賃上げ10%となっても3割程度は税などで国に徴収されます。

穿った見方ですが、政府が賃上げを推奨するのは間接的な増税策と思っています(笑))

 

また、賃上げの効果というのは心理的には継続しない・せいぜい1年程度でその実感は薄れるそうです。

逆に、賃上げに伴い生活水準が上がるとなかなか下げることができないものです。

 

だから、あくまでも個人的には賃上げというのは、他の選択肢を模索・検討した最後の最後に打つ手段であるべきだと考えています。

ちょっと過激な言い方ですが、賃上げは麻薬のような…中毒症状のあるものだと考えています。

 

本質はどこなんかな?賃金か?時間か?

 

労組の要求への満額回答!

そんなニュースを見るたびに、ぐるぐる考える日々です。

 

え?2級ですか?

こんばんは♪大福です。

 

こんなはずじゃなかった。

例年2月は割とのんびりしできる月のはずなんですが

・無断欠勤

・メンタル不調

絡みの二人の対応で心休まる日がいまだ訪れていません(笑)

 

今週はそんな二つのお話を中心に言ってみたいと思います。

 

 

出たとこ勝負

仕事のスタンスとして、”ある程度の準備”は必要で特にリスクヘッジはとても大切です。

プロジェクトでも事務処理でも、効率よく業務を遂行するよりもリスクゼロの方がはるかに大切だと私は思っています。

 

もちろん想定外のトラブル・リスクはつきものですが、ダメージコントロールができれば最悪の事態は回避できると思っています。

 

まとめると、”出たとこ勝負”なんて愚策中の愚策ということです。

キャリア・経験を重ね、以前に比べればある程度のトラブル・リスクは想定できる自負はありますが…極まれに”出たとこ勝負”になる場合があります。

 

今回がまさにそれで

『無断欠勤をしたスタッフの家族への連絡』

というタスクです。

 

はじめまして。

株式会社の〇〇です。

娘さんが無断欠勤していて…

 

9割9分は

「うちのが申し訳ありません…。すぐに確認します…」

となりますが、最悪なのは

「てめぇ何電話してきやがった!娘からはハラスメントされたって聞いているぞ!」

というパターンです。

 

事前のヒアリングではそんな話も気配も無かったのに…。

 

こちらとしては、隠密偵察のつもりそ~っと様子を見に来ただけなのに、情報が筒抜けで敵に周囲を包囲されて大ピンチという感じです(笑)

 

そんな時はどうするか?

①謝罪

ヒアリング

③撤退

最悪なのは反論・言い訳をすることです。

 

事実、はどうあれ相手がそう認識しているのであればそこは吐き出してもらい、持ち帰り。

誤認・誤解をしているのであれば、そこは主張する。

というのが道筋だと思います。

 

というわけで、現在進行形で無断欠勤(もうすぐ1か月経過…)の対応中です。

上司は結論を急いでいますが

(いやいや、過去の判例的にも簡単ではないぜ?)

という内心を押し殺し、ソフトランディング目指しています。

最終的な結果が出たら、また改めて書きたいと思います。

 

夢のない思考回路

「大福さん、2月から5月まで全スタッフの給与に6,000円追加支給です。」

 

…え?例の厚労省補助金ですか?

(正確には"介護職員処遇改善支援補助金")

 

「そうです。それです。」

了解しました。じゃ、支給項目は〇〇で課税・社保は…対象ですよね?

「そう聞いてます。引き続き、お願いします!」

 

(偉いことになるな…。揉め事の火種にならなきゃ良いけどな…。)

では、解説です。

 

「6,000円かぁ…少ないけど4カ月で…24,000円?無いよりは良いか(^^)/」

というのが、まぁ普通の?楽観的な?反応でしょうが

 

私ら給与計算担当者あるいはFP(ファイナンシャルプランナーからしたら

「下手したら手取り減るよね?」

という可能性が真っ先に浮かびます。

 

まず、所得税・住民税。

細かいところは除きますが、概ね15%としてマイナス3,600円。

 

次に雇用保険料が0.6%として144円。

ここまでは最低限として4,000円弱で許容範囲内でであるのですが、最悪なのはやはり社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料)です

 

というのも、4月・5月と算定の対象期間なんです。

例えば、6,000円の賃上げが無かったとした際に4月~6月の平均給与が269,000円だったとしたら標準報酬月額は260,000円です。

保険料以下の通りです。

健康保険料:13,000円 厚生年金保険料:23,790円 計36,970円

協会けんぽ・東京都の場合)

 

で、4月5月にそれぞれ6,000円・計12,000円を支払ったとしたら4月~6月の平均が4,000円アップして273,000円となり、標準報酬月額は280,000円です。

保険料以下の通りです。

健康保険料:14,000円 厚生年金保険料:25,620円 計39,620円

差額は2,650円で、この保険料は10月~翌年9月までの1年間適用されます。

つまり、年額で31,800円です。

 

…つまりね?

賃上24,000円アップ → 社会保険料・税も約35,000円アップ

➡手取りは11,000円ダウン

という結果になるんです。

 

冒頭、税・社会保険の対象か?確認したのはこういう意味があります。

 

ただ、やばいのこの先です。

標準報酬月月260,000円から280,000円、この意味は本当に大きいです。

 

それは「高額療養費」の境目です。

医療費が高額になったとき、一定額(月単位)以上の支払いは軽減されます。

例えば標準報酬月額260,000円の医療費の上限は概ね57,600円。

そして同じく280,000円の場合は80,100円です。

 

定期的に病院へ診療しているスタッフからしたら寝耳に水です。

毎月4万円ちょっとで済んでた医療費が倍の8万円…?

 

個人的にはですが、政府の賃上げ税制がどれだけ考慮・配慮されない設計か?

内心はハラワタ煮えくりかえってます。

そしてその可能性、あるいは説明は前線の会社・スタッフに丸投げです。

 

では、建設的な解決方法は何か?

それは期間限定の政策ではなく、恒久的な制度にすることが一つです。

そして、賃上げではなく、可処分所得(手取り)アップの観点からの制度設計であるように思います。

 

だって、意味わからんじゃないですか?

介護離職などの予防のため賃上げしたら補助金を出します!

あ、でも手取りは減るかもしれないんでそこんとこよろしくぅ!

って( ゚Д゚)

 

え?2級ですか?

今週、というかとりあえずここ1年間の驚き兼突っ込みです。

懸案事項の一つなんですが、メンタル不調から復職したスタッフが…体調不良のまま働いています。

正直、私や周りの人、産業医からしたら「いや、これは無理だろう…」という状態です。

ただ、本人のやる気を考慮してかかりつけの医師が労務可、と判断(診断書の提出あり)したため「強く」は出勤停止命令などにはできず静観している状況です。

 

で、現状やあれやこれや話す機会があり、障がい年金の話しになりました。

初診日から1年半後に申請できるのですがそれが今年の秋口位です。

かかりつけ医師とは話してる?3級程度とかかな?

と割とさらっと聞いたのですが、

「あ、はい。現状の見立てでは2級の中から上程度って言われていて、このまま継続すれば大丈夫だって言ってました。」

 

え( ゚Д゚)????????????????

ん?ちょっと待って、聞き間違い?だよね?

ごめん。お話しできる範囲で結構なんですが…

障がい厚生年金の2級相当ってこと?

3級や障がい手当じゃなくって2級?本当に?

 

「はい、現状は2級相当だそうです。だから障がい年金の申請は大丈夫だよ、心配ないよって言ってました。」

 

内心

(いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや)

(じゃない、そうじゃない。)

(何言ってるんだ?かかりつけ医師。)

(本当に2級で労務可なんて診断書書いたのか?馬鹿なのか?誤診か?)

(いや、クリニックはグループで大手で個人ではなかったよ?」

とフル回転で考え、ちょっぴり思考停止しました。

 

というのも、障がい厚生年金の等級をざっくりいうと

3級 … 労務に支障がある

2級 … 労務不能・日常生活はOK

1級 … 日常生活に支障ある

です。

なので、精神障害系の2級って珍しいというか逆に重症です。

で、そんなお方が拙者の目の前に、職場にいるんです。

 

なんで?

ただ、一つ確実なことはわかりました。

現状を認識しできない、正常な判断能力を失っている。

「出勤しなくちゃいけないんだ!」という強い強迫観念にも囚われている。

 

まっずいなぁ…。

 

仮に障がい厚生年金2級相当が事実だとしたら、今すぐ出勤停止がベスト。

でも、仮に、強硬に出勤停止をしたら…この様子なら悲観して命に係わる最悪の事態を招く可能性を…否定できない。

休職した経験者だからこそ感じる、可能性。

そこは何としても避けないとけない、となると静観しかないな。

たぶん、かかりつけ医も…恐らくそれを感じているから、労務不能にしな?

強い対応が必要とは認識してるのだけど、ギリギリのところで躊躇しているのかもな。

 

少なくとも自分が判断できる領域はとうに超えているから、ヒアリングをして上司・産業医に報告しよう。

 

という感じで今回は終了しています。

さてさて、どう転ぶやらしばらくは気が休まりそうにもありません。

無断欠勤はやめてください

こんばんは♪大福です。

 

…先週、記事の予約投稿してたつもりだったんですがアップされてませんでした。

今日、気づきました(笑)

 

まぁ、しゃあないっす。

今の時期はバックオフィス(経理労務系)は最繁忙期ですから。

では、今週は確実にアップできるよういってみたいと思います!

 

 

明日は我が身

「こりゃ、病院とスタッフは大変だろうね。」

約50年間逃亡していた桐島聡容疑者が病院でしているというニュースを観ていて妻との会話です。

 

病院に勤務している身としては、他人ごとではないというか自分事で考えると大変だろうなと思います。

総務・労務の私の領域でいえば、まずはセキュリティ対策が①です。

本当に申し訳ないのですが、やはり被害者・その遺族の報復を真っ先に考えました。

桐島容疑者を庇う、という意味ではなく、勤務するスタッフを守る意味です。

爆発物などの広範囲にわたる報復されてスタッフが死傷する事態は意地でも避けないといけません。

その辺は警察が24時間体制で警護体制を敷くのである程度は安心はできるでしょうけど、やはり不安は付きまいそうです。

 

②がマスコミ・PR対応です。

神奈川県内の病院、とは報道されていますが外観は映像として流れ(映像がダミーでない限り)病院名は特定されています。

マスコミがわらわらうろつく、犯罪者に治療をするな!的なクレームもあるだろうし、スタッフが勝手に取材に応じて内部情報を漏洩する恐れもあります。

その辺のコントロールも大変だろうな…。

 

そんなことを考えてたら妻が

「ていうか無保険・自費診療なんだね。末期がんで身分証も無い状態で受け入れるなんて預貯金たくさんあったのかな…?」

という別の角度からの見解。

 

病院で勤務していると、色々な人が入院してきます。

中には無保険・自費診療という方も稀にですがいらっしゃいます。

自費診療、というのは通常3割負担などの自己負担が10割というものです。

 

病院としては、気楽にウェルカム♪とはなりません。

最悪は治療費全額は回収できず損失になりかねないからです。

 

対応としては色々あるのですが、まずはキーパーソンの有無。

少し嫌な言い方ですが連帯保証人のようなものです。

身寄りがいない方の場合、自治体の福祉課がつくことが多いです。

 

桐島聡容疑者の場合はどんな感じなんだろう?

恐らく老齢年金は支給されていないだろから、無収入の状態と類推されます。

相当の預貯金があるか勤務先などが保証人になっている可能性があります。

親類縁者が保証人になっている可能性は…薄そうな気がします。

少なくとも自治体の福祉課がキーパーソンにはなってるんかな?と思います。

 

そして病院の社会福祉士が行政に繋いで生活保護の申請をしている可能性もありそうです。

 

まぁまぁ…なんにせよ、明日は我が身だなってのが教訓です。

入退院の際に保険証の確認はしますが、厳密・厳格な身元の確認なんてよっぽどのことが無い限りはしません。

私が勤務している病院でも同じようなことはいつ起きてもおかしくはないですよね。。。

 

無断欠勤はやめてください

給与支払い報告など大きめの仕事も終わりに近づき、2月はのんびりできそうだな…

なんて思っていたのですが、一つ厄介事を抱えています。

それは「無断欠勤」です。

 

不思議なことに年一くらいで対応しているので、慣れているといえば慣れている。

のですが、やはり対応はしたくありません( ゚Д゚)

 

しんどいポイントがあるとしたら、やはり無断欠勤の理由です。

単純に自己都合であれば割合すんなりいくのですが、避けたいのは会社都合による無断欠勤です。

会社都合による無断欠勤?

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、わかりやすいので言えば

「やる気がないなら帰れ!」

的なやつです。

(この場合は業務命令による自宅待機扱いとなり、給与も発生します。)

 

幸いなことにこれまでは自己都合による無断欠勤だけで、揉めるケースは無いのですが退職後にゴリゴリされるケースは何度かあります。

 

一つ目は、健康保険料の返還請求です。

無断欠勤で比較的多いのは体調不良によるもの。

例えば1月16日から体調不良で無断欠勤。

どうしますか?と確認したところ、最終出勤日付け(1月15日)で退職の希望。

この場合、1月16日以降は会社が渡した保険証は使えません。

仮に利用していた場合、リンクの様に医療費の返還請求が発生します。

国民健康保険の資格喪失後に医療機関を受診した場合、医療費を返還していただきます|清瀬市公式ホームページ

良くわからないし、まとまったお金なんてない!

などで突っかかられたことは何回かあります。

 

次に傷病手当金の不支給です。

「退職後も傷病手当金は継続して受給できる」

これをネットで見て退職を決めたけど、受給できない!

というケースです。

これは退職時に傷病手当金を受給していなかったことが原因です。

あくまでも「継続」がポイントということです。

 

例えば1月15日付で退職した場合、少なくとも1月10日頃からお休みをしている必要があります。

なぜなら「待機期間(3日間)」があるからです。

この点を考慮せず退職したケースで、退職日の変更を希望された方も…過去一人だけいました。

 

他にも想定される事態はありますが、考えればキリがありません。

なので、焦らず一手ずつ、確実に進めていきたいと思います!

 

 

免罪符

こんばんは♪大福です。

 

さて…1月も折り返し、給与支払い報告などで繁忙期もピークです。

想定よりも相当に押されていて、ペースも乱れ気味です('ω')

 

嘆いても仕方ないので、明日から気持ち切り替えて焦らず一歩ずつです。

ではでは、今週もいってみたいと思います!

免罪符

前年の年末調整で、理不尽に怒鳴られたこともあり、今年は「源泉徴収票の確認をしてください」という案内をしました。

確認、というのは年末調整で自分が申告したことが正確に源泉徴収票に反映されているか?総務がミスってないか?という意味だったのですが…

とある方からの質問。

「この源泉徴収票って何ですか?見たことないし、貰ってもないんですけど?」

と言われました。

え?給与明細に同封しているA5サイズの紙です。

毎年配布してますよ?

と回答しました。

「あ~…なんかあったよーな?でも確認しなくても大丈夫ですよね?」

いえ、源泉徴収票って自治体・税務署に提出してます。

仮に総務がミスってたとしても責任はとれません。

 

一番伝えたいことは、仮に総務がミスってたとしても自己責任ということです。

例えば後日ミスが発覚して追徴が発生してもそれを支払うのは本人です。

税理士などであれば保険に加入しているので、自己負担が無いケースもありますが通常は自己責任です。

 

そもそもミスってなんやねん?

ということなんですが、構図的には次のような感じです。

 

スタッフ

↓申告 ↑源泉徴収票

会社<年末調整>

源泉徴収票

自治体・税務署

 

この真ん中の<年末調整>で入力ミスなどをしている可能性はあります。

そういうと

「ミスするなよ!」

と言われそうですが、人がすることなのでそれは勘弁してほしいです。

 

また、ここからは少し厄介なことなのですが…

「そんなの知らないんだから、総務がやれよ!」

というのもあります。

例えば、未婚の母・お子様を扶養されているけど「ひとり親」の申告が無い方です。

 

他にも色々ありますが、総じてプライバシーに深く立ち入らなければ完璧な申告というのは無理です。

そのレベルまでを希望されるのであれば、年末調整はせず税理士に頼むことを推奨しているのですが…そんなに大げさなもんじゃないという反応。

 

いずれにせよ、確認してねの案内はして免罪符は得たと考えています。

粛々と…確定申告してくださいの案内一本で行きたいと思います('ω')

 

どこまで世話すりゃ良いんだ?

今年、というより前年から継続している技能実習生の受け入れ対応。

これが本当に…時間も手もかかっていて相当に通常業務を圧迫しています。

 

まず事前の準備です。

上長からの指示で部屋探しから家具家電の準備。

また日用品数十点の準備もあります。

 

他にも

お湯が出ない・電気が使えない

→確認したところ、ブレーカーが落ちてた。

 電気を使いすぎると、ブレーカーが落ちることの説明。

 

などです。

また、本職の社会保険関係も地味なプラスアルファが多いです。

そもそも、日本の社会保険制度は外国人労働者を想定していません。

 

例えば『氏名』。

フリーアナウンサー滝川クリステルさん。

結婚前のフルネームは「滝川 ラルドゥ クリステル 雅美」

(氏)滝川 ラルドゥ (名)クリステル 雅美

という感じでしょうか?雰囲気的に…。

 

では万能の天才。レオナルド・ダヴィンチ。

彼のフルネームは「レオナルド・ディ・セル・ピエーロ・ダ・ヴィンチ

(氏)レオナルド・ディ・セル・ピエーロ(名)ダ・ヴィンチ

かな…?

基本的に氏名とは言われても本人でさえどっちが(氏)(名)なんて認識してないんで自己申告です。

まぁ…ここまでは良いとして、問題なのは申告です。

私は「届書プログラム」を使って厚生年金の届出をしているのですが、氏名は漢字でしか申告できません。

なので、氏名(漢字)はブランク・氏名(フリガナ)で申告をするのですが結構な頻度でNGになります。

なぜなら、氏名(フリガナ)がマイナンバーに登録されていないためです。

マイナンバーにはアルファベット登録のみで氏名(フリガナ)は未登録のため照合できない…というか戸籍にフリガナがそもそも無いんですよね(笑)

なので、「ローマ字氏名届」もあわせて提出しています。

というわけで最近は申告方法を見直そうなかな…とか考え中です。

 

なお、保険証の氏名欄の最大は半角で30文字程度だそうです。

ただし、ぎゅうぎゅうに詰めるのでたぶん読めないだろうとのことでした。

見切れる場合はどうすれば良いんですか?と聞いたところ

「省略名でもOKです」と回答を頂いてます。

冒頭の

レオナルド・ディ・セル・ピエーロ・ダ・ヴィンチ

も長すぎてはみでるなら

ダ・ヴィンチ

なんなら

ピエーロ

でも良いみたいです('ω')

 

ストレスの数値化

ストレスの指標、例えば限界点があるとしたら

2週間程度、食欲や睡眠などの日常生活に支障があるか?

というものがあります。

例えば2週間程度睡眠不足が続いたら、勘違いでもクリニックに行きましょう!

という感じです。

脈拍や心拍などのようにリアルタイムでストレス値を計測するってのは…まだまだ難しいです。

だからこそ自分でモニタリングすることが何よりも大切だと考えています。

 

そして、最近なんですがふと自分のストレス値が明確にわかるってことに気づきました。

それはランニングのタイムです。

 

週2回6kmをのんびり走ってるのですが、仕事が忙しかったりするとタイムが速いんです。

通常55分/6km位なんですが、最近は40分くらいです(笑)

しかも無自覚でペースアップしてるのが新しい発見で面白いなと感じてます。

 

皆さんは自分のストレスのサイン、あったりしますか?

 

逆ヒヤリハット

こんばんは♪大福です。

 

さて、まずは北陸地震で亡くなられた方へお悔やみを申し上げ、被災された皆様の一日も一日でも早い日常への復帰が叶うことを心より願っています。

災害が起こるたびに自分には何もできないんだな…と思うのですが、せめてもの気持ちと献血だけは欠かさず継続したいと考えています。

 

今週は災害関連のことを書いていきたいと思います。

 

 

共感疲労(離れることが第一歩)

年初から大きな地震JAL機と海保機の衝突、秋葉原での死傷事件…

と心が痛む出来事が続きました。

 

労務の注意点が一つあります。

それは『共感疲労』です。

【専門家監修】共感疲労とは?なりやすい人の特徴や対策方法を解説 | ビジネスチャットならChatwork

 

かくいう私も、がっつり喰らっています(笑)

震災直前、私はTV(アマプラ)で映画を観ていました。

 

その時の妻とのやりとりはこんな感じ。

 

…ん?…あれ?       地震

NHKにチャンネル変更)

「え?揺れてないよ。気のせいじゃない?」

なら良いんだけど、なんか向こう(北側)がらざわざわしない?

「………いや、何も感じないし。疲れてんじゃない?」

1分後、東京揺れる。

 

もともと気圧の変化に敏感で季節の変わり目などに「天気痛」を発症する私ですが、どうやら、地磁気的なものにも敏感な様でした( ゚Д゚)

X(旧Twitter)でも地震直前にカラスが騒いでたりしてたみたいなんで、たぶん本能的なナニかなんだろうなと思ってます。

 

妻がさらに

「ていうかさ、窓辺から見た初日の出を見てるときに「なんか、嫌な感じの雲が出てるね」とか言ってなかったっけ?」

「あと初夢で何かに覆われるとか?追われるとか『悪夢』でうなされて夜中に急に起てなかったっけ?」

「なんなん?」

 

妻、少し私に引く(笑)

 

そんな感じなんで報道を目にするとかなり弱ります。

目にした情報からぶわ~っと色々なことが頭を駆け巡る。

脳がフル稼働状態になりがちです。

 

そんなわけで

 

1日は少々ぐったり。

翌日JAL機の事故でさらにぐったり。

してました。

 

こういうことが割としょっちゅうなんで、対応も慣れています。

基本はスマホをオフにして、一人になって、寝る。

情報から離れて、頭をクールダウンし、情報のデトックスしています。

 

こういう記事を書いて吐き出すのもデトックスの一つなんですが、その時はMr.Childrenの曲を大音量で聞いて中和するようにしています。

 

人それぞれ対応の違いはありますが、最近しんどいな…と思う方は無理をせずゆっくりしてください。

被災された方との比較で、自責の念に駆られることもありますが、それはそれ・これはこれです。

自分がしている仕事はまわりまわって、まだ出会ったことも無い人や被災している人たちの力になっています、必ず。

そう思えないなら、献血でも寄付・ふるさと納税でも良いので行動するだけでも気持ちが楽になります。

自分なりの方法で良いので、気持ちをフラットにするよう心掛けて頂ければと思います。

 

最後に労務の担当者やマネジメントに携わる方たちはスタッフ・部下の何気ない様子に気を配りつつ、自分のケアもして頂ければと思います。

 

ヒヤリハット

続いてJAL機の事故についてです。

搭乗者がスマホで撮影していた、到着直後から脱出までの8分間の動画を見て思ったこと。感じたことです。

 

到着してからおよそ7分ほどで脱出口までへの案内がありました。

もっと早くできないのか?

などの意見も散見されましたが、個人的には相当早いな…という印象でした。

Youtubeレベルの見識ですが)

通常、緊急用の通信システムで状況の確認や情報の共有を行うのですが、動画を見る限り肉声・メガホンなどで各出口にいるCAが8個ある出口の使用可否を連絡・共有していました。

また、通常は機長が判断するところを、1個の出口(左後)についてはCA個人が判断しています。

 

これ…相当怖いですよ?

非常口の出口を見ていけそうならハッチを開けて脱出。

なんて単純モノじゃないです。

ハッチを開けた瞬間、「バックドラフト現象」が起こり機内の酸素を餌に爆発的に火災が広まるプラス一酸化炭素中毒という状況も想定されるからです。

ただ、このCA判断で開けた非常口から機長が最後に脱出しているので、開いてなかったら機長が犠牲になってた可能性もあります。

普段からのトレーニングや電源系を失っても対応できる入念な準備と、あとは乗客の冷静な判断・対応があっての全員無事の帰還という最上の結果を得られたのかな?と思います。

それと、小さいことなんですが2つ。

まず、乗客の方が「大丈夫、大丈夫!」と声をかけているところ。

時間が進むにつれパニックが広がる前に連帯感が生まれているように感じました。

次に機外の対応の速さ。

概ね5分位で、消防車が到着している様子が伺えます。

乗客の一人が「消防車が到着してるみたいだから頑張ろう」という声が聞こえます。

これも常在戦場ではないんですが、対応が速いな…と感じました。

 

……ふと思ったのは「ヒヤリハット」です。

重大な事故が起こる前に29の軽傷事故、300の無傷事故があるという理論です。

 

それの逆、ってのも変な理屈ですが大きな奇跡・成果を得るためには小さな積み重ねが必要なのかな?と。

 

少なからず有事への備えはしてるつもりですが、改めて担当領域の見直ししていきたいと思います!