大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

逆ヒヤリハット

こんばんは♪大福です。

 

さて、まずは北陸地震で亡くなられた方へお悔やみを申し上げ、被災された皆様の一日も一日でも早い日常への復帰が叶うことを心より願っています。

災害が起こるたびに自分には何もできないんだな…と思うのですが、せめてもの気持ちと献血だけは欠かさず継続したいと考えています。

 

今週は災害関連のことを書いていきたいと思います。

 

 

共感疲労(離れることが第一歩)

年初から大きな地震JAL機と海保機の衝突、秋葉原での死傷事件…

と心が痛む出来事が続きました。

 

労務の注意点が一つあります。

それは『共感疲労』です。

【専門家監修】共感疲労とは?なりやすい人の特徴や対策方法を解説 | ビジネスチャットならChatwork

 

かくいう私も、がっつり喰らっています(笑)

震災直前、私はTV(アマプラ)で映画を観ていました。

 

その時の妻とのやりとりはこんな感じ。

 

…ん?…あれ?       地震

NHKにチャンネル変更)

「え?揺れてないよ。気のせいじゃない?」

なら良いんだけど、なんか向こう(北側)がらざわざわしない?

「………いや、何も感じないし。疲れてんじゃない?」

1分後、東京揺れる。

 

もともと気圧の変化に敏感で季節の変わり目などに「天気痛」を発症する私ですが、どうやら、地磁気的なものにも敏感な様でした( ゚Д゚)

X(旧Twitter)でも地震直前にカラスが騒いでたりしてたみたいなんで、たぶん本能的なナニかなんだろうなと思ってます。

 

妻がさらに

「ていうかさ、窓辺から見た初日の出を見てるときに「なんか、嫌な感じの雲が出てるね」とか言ってなかったっけ?」

「あと初夢で何かに覆われるとか?追われるとか『悪夢』でうなされて夜中に急に起てなかったっけ?」

「なんなん?」

 

妻、少し私に引く(笑)

 

そんな感じなんで報道を目にするとかなり弱ります。

目にした情報からぶわ~っと色々なことが頭を駆け巡る。

脳がフル稼働状態になりがちです。

 

そんなわけで

 

1日は少々ぐったり。

翌日JAL機の事故でさらにぐったり。

してました。

 

こういうことが割としょっちゅうなんで、対応も慣れています。

基本はスマホをオフにして、一人になって、寝る。

情報から離れて、頭をクールダウンし、情報のデトックスしています。

 

こういう記事を書いて吐き出すのもデトックスの一つなんですが、その時はMr.Childrenの曲を大音量で聞いて中和するようにしています。

 

人それぞれ対応の違いはありますが、最近しんどいな…と思う方は無理をせずゆっくりしてください。

被災された方との比較で、自責の念に駆られることもありますが、それはそれ・これはこれです。

自分がしている仕事はまわりまわって、まだ出会ったことも無い人や被災している人たちの力になっています、必ず。

そう思えないなら、献血でも寄付・ふるさと納税でも良いので行動するだけでも気持ちが楽になります。

自分なりの方法で良いので、気持ちをフラットにするよう心掛けて頂ければと思います。

 

最後に労務の担当者やマネジメントに携わる方たちはスタッフ・部下の何気ない様子に気を配りつつ、自分のケアもして頂ければと思います。

 

ヒヤリハット

続いてJAL機の事故についてです。

搭乗者がスマホで撮影していた、到着直後から脱出までの8分間の動画を見て思ったこと。感じたことです。

 

到着してからおよそ7分ほどで脱出口までへの案内がありました。

もっと早くできないのか?

などの意見も散見されましたが、個人的には相当早いな…という印象でした。

Youtubeレベルの見識ですが)

通常、緊急用の通信システムで状況の確認や情報の共有を行うのですが、動画を見る限り肉声・メガホンなどで各出口にいるCAが8個ある出口の使用可否を連絡・共有していました。

また、通常は機長が判断するところを、1個の出口(左後)についてはCA個人が判断しています。

 

これ…相当怖いですよ?

非常口の出口を見ていけそうならハッチを開けて脱出。

なんて単純モノじゃないです。

ハッチを開けた瞬間、「バックドラフト現象」が起こり機内の酸素を餌に爆発的に火災が広まるプラス一酸化炭素中毒という状況も想定されるからです。

ただ、このCA判断で開けた非常口から機長が最後に脱出しているので、開いてなかったら機長が犠牲になってた可能性もあります。

普段からのトレーニングや電源系を失っても対応できる入念な準備と、あとは乗客の冷静な判断・対応があっての全員無事の帰還という最上の結果を得られたのかな?と思います。

それと、小さいことなんですが2つ。

まず、乗客の方が「大丈夫、大丈夫!」と声をかけているところ。

時間が進むにつれパニックが広がる前に連帯感が生まれているように感じました。

次に機外の対応の速さ。

概ね5分位で、消防車が到着している様子が伺えます。

乗客の一人が「消防車が到着してるみたいだから頑張ろう」という声が聞こえます。

これも常在戦場ではないんですが、対応が速いな…と感じました。

 

……ふと思ったのは「ヒヤリハット」です。

重大な事故が起こる前に29の軽傷事故、300の無傷事故があるという理論です。

 

それの逆、ってのも変な理屈ですが大きな奇跡・成果を得るためには小さな積み重ねが必要なのかな?と。

 

少なからず有事への備えはしてるつもりですが、改めて担当領域の見直ししていきたいと思います!