こんばんは♪大福です。
こんなはずじゃなかった。
例年2月は割とのんびりしできる月のはずなんですが
・無断欠勤
・メンタル不調
絡みの二人の対応で心休まる日がいまだ訪れていません(笑)
今週はそんな二つのお話を中心に言ってみたいと思います。
出たとこ勝負
仕事のスタンスとして、”ある程度の準備”は必要で特にリスクヘッジはとても大切です。
プロジェクトでも事務処理でも、効率よく業務を遂行するよりもリスクゼロの方がはるかに大切だと私は思っています。
もちろん想定外のトラブル・リスクはつきものですが、ダメージコントロールができれば最悪の事態は回避できると思っています。
まとめると、”出たとこ勝負”なんて愚策中の愚策ということです。
キャリア・経験を重ね、以前に比べればある程度のトラブル・リスクは想定できる自負はありますが…極まれに”出たとこ勝負”になる場合があります。
今回がまさにそれで
『無断欠勤をしたスタッフの家族への連絡』
というタスクです。
はじめまして。
株式会社の〇〇です。
娘さんが無断欠勤していて…
9割9分は
「うちのが申し訳ありません…。すぐに確認します…」
となりますが、最悪なのは
「てめぇ何電話してきやがった!娘からはハラスメントされたって聞いているぞ!」
というパターンです。
事前のヒアリングではそんな話も気配も無かったのに…。
こちらとしては、隠密偵察のつもりそ~っと様子を見に来ただけなのに、情報が筒抜けで敵に周囲を包囲されて大ピンチという感じです(笑)
そんな時はどうするか?
①謝罪
②ヒアリング
③撤退
最悪なのは反論・言い訳をすることです。
事実、はどうあれ相手がそう認識しているのであればそこは吐き出してもらい、持ち帰り。
誤認・誤解をしているのであれば、そこは主張する。
というのが道筋だと思います。
というわけで、現在進行形で無断欠勤(もうすぐ1か月経過…)の対応中です。
上司は結論を急いでいますが
(いやいや、過去の判例的にも簡単ではないぜ?)
という内心を押し殺し、ソフトランディング目指しています。
最終的な結果が出たら、また改めて書きたいと思います。
夢のない思考回路
「大福さん、2月から5月まで全スタッフの給与に6,000円追加支給です。」
(正確には"介護職員処遇改善支援補助金")
「そうです。それです。」
了解しました。じゃ、支給項目は〇〇で課税・社保は…対象ですよね?
「そう聞いてます。引き続き、お願いします!」
(偉いことになるな…。揉め事の火種にならなきゃ良いけどな…。)
では、解説です。
「6,000円かぁ…少ないけど4カ月で…24,000円?無いよりは良いか(^^)/」
というのが、まぁ普通の?楽観的な?反応でしょうが
私ら給与計算担当者あるいはFP(ファイナンシャルプランナー)からしたら
「下手したら手取り減るよね?」
という可能性が真っ先に浮かびます。
まず、所得税・住民税。
細かいところは除きますが、概ね15%としてマイナス3,600円。
次に雇用保険料が0.6%として144円。
ここまでは最低限として4,000円弱で許容範囲内でであるのですが、最悪なのはやはり社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料)です
というのも、4月・5月と算定の対象期間なんです。
例えば、6,000円の賃上げが無かったとした際に4月~6月の平均給与が269,000円だったとしたら標準報酬月額は260,000円です。
保険料以下の通りです。
健康保険料:13,000円 厚生年金保険料:23,790円 計36,970円
(協会けんぽ・東京都の場合)
で、4月5月にそれぞれ6,000円・計12,000円を支払ったとしたら4月~6月の平均が4,000円アップして273,000円となり、標準報酬月額は280,000円です。
保険料以下の通りです。
健康保険料:14,000円 厚生年金保険料:25,620円 計39,620円
差額は2,650円で、この保険料は10月~翌年9月までの1年間適用されます。
つまり、年額で31,800円です。
…つまりね?
賃上24,000円アップ → 社会保険料・税も約35,000円アップ
➡手取りは11,000円ダウン
という結果になるんです。
冒頭、税・社会保険の対象か?確認したのはこういう意味があります。
ただ、やばいのこの先です。
標準報酬月月260,000円から280,000円、この意味は本当に大きいです。
それは「高額療養費」の境目です。
医療費が高額になったとき、一定額(月単位)以上の支払いは軽減されます。
例えば標準報酬月額260,000円の医療費の上限は概ね57,600円。
そして同じく280,000円の場合は80,100円です。
定期的に病院へ診療しているスタッフからしたら寝耳に水です。
毎月4万円ちょっとで済んでた医療費が倍の8万円…?
個人的にはですが、政府の賃上げ税制がどれだけ考慮・配慮されない設計か?
内心はハラワタ煮えくりかえってます。
そしてその可能性、あるいは説明は前線の会社・スタッフに丸投げです。
では、建設的な解決方法は何か?
それは期間限定の政策ではなく、恒久的な制度にすることが一つです。
そして、賃上げではなく、可処分所得(手取り)アップの観点からの制度設計であるように思います。
だって、意味わからんじゃないですか?
介護離職などの予防のため賃上げしたら補助金を出します!
あ、でも手取りは減るかもしれないんでそこんとこよろしくぅ!
って( ゚Д゚)
え?2級ですか?
今週、というかとりあえずここ1年間の驚き兼突っ込みです。
懸案事項の一つなんですが、メンタル不調から復職したスタッフが…体調不良のまま働いています。
正直、私や周りの人、産業医からしたら「いや、これは無理だろう…」という状態です。
ただ、本人のやる気を考慮してかかりつけの医師が労務可、と判断(診断書の提出あり)したため「強く」は出勤停止命令などにはできず静観している状況です。
で、現状やあれやこれや話す機会があり、障がい年金の話しになりました。
初診日から1年半後に申請できるのですがそれが今年の秋口位です。
かかりつけ医師とは話してる?3級程度とかかな?
と割とさらっと聞いたのですが、
「あ、はい。現状の見立てでは2級の中から上程度って言われていて、このまま継続すれば大丈夫だって言ってました。」
え( ゚Д゚)????????????????
ん?ちょっと待って、聞き間違い?だよね?
ごめん。お話しできる範囲で結構なんですが…
障がい厚生年金の2級相当ってこと?
3級や障がい手当じゃなくって2級?本当に?
「はい、現状は2級相当だそうです。だから障がい年金の申請は大丈夫だよ、心配ないよって言ってました。」
内心
(いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや)
(じゃない、そうじゃない。)
(何言ってるんだ?かかりつけ医師。)
(本当に2級で労務可なんて診断書書いたのか?馬鹿なのか?誤診か?)
(いや、クリニックはグループで大手で個人ではなかったよ?」
とフル回転で考え、ちょっぴり思考停止しました。
というのも、障がい厚生年金の等級をざっくりいうと
3級 … 労務に支障がある
1級 … 日常生活に支障ある
です。
なので、精神障害系の2級って珍しいというか逆に重症です。
で、そんなお方が拙者の目の前に、職場にいるんです。
なんで?
ただ、一つ確実なことはわかりました。
現状を認識しできない、正常な判断能力を失っている。
「出勤しなくちゃいけないんだ!」という強い強迫観念にも囚われている。
まっずいなぁ…。
仮に障がい厚生年金2級相当が事実だとしたら、今すぐ出勤停止がベスト。
でも、仮に、強硬に出勤停止をしたら…この様子なら悲観して命に係わる最悪の事態を招く可能性を…否定できない。
休職した経験者だからこそ感じる、可能性。
そこは何としても避けないとけない、となると静観しかないな。
たぶん、かかりつけ医も…恐らくそれを感じているから、労務不能にしな?
強い対応が必要とは認識してるのだけど、ギリギリのところで躊躇しているのかもな。
少なくとも自分が判断できる領域はとうに超えているから、ヒアリングをして上司・産業医に報告しよう。
という感じで今回は終了しています。
さてさて、どう転ぶやらしばらくは気が休まりそうにもありません。