大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

賞与が年4回('Д')

シャープ戴社長、賞与の業績連動強化を表明 年4回支給に :日本経済新聞

 

支給額はどうなるんでしょうか?

これまで50万/1回×2回=年100万だったものが、4回になり200万の支給になるのか?

25万/1回×4回=年100万になるのか?

たぶん後者なんでしょうね…。

 

労務社会保険担当者の視点からですと10,000%嬉しくないです。

 

理由は色々あるのですで、一番は社会保険の計算が数段ややこしくなることがあげられます。

実は年4回以上の賞与は「報酬」扱いになります。

 

例えば、社会保険料は一年に一回見直し・リスタートがされます。

4月・5月・6月の給与の平均が20万円であれば、それが基準になります。

 

しかし過去1年に年4回賞与が支給されていると、その平均値が加算されます。

例えば、過去1年間で4回・60万円の賞与が支給された場合、÷12ケ月で5万円が基準にプラスされる感じです。

 

仮に20万円を基準値として、+5万円となった場合。

年間で約9.8万円の社会保険料が増加となります。

 

もちろん、傷病・出産手当金、老齢年金等の受給できる額が増える、所得税が低くなる等のメリットもあります。

 

ただ、

 

働き方改革で生産性を上げることが至上命題の現状、事務方の負担が増える選択肢をとってもなおのメリットがあるのか?

個人的には他の選択肢は無かったのか?

など少し疑問が残ります。