大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

現役世代⇔シニア世代

こんばんは。大福です。

 

最終週は給与も終わり、残務処理プラスアルファなので基本気楽にのんびり過ごしています。

通常、土曜日は半日出勤なのですが夏季休暇を分割取得してのんびり民法の学習、日曜も模試でも受けようかな…なんて予定をしていたのですが…

 

以前より少々調子の悪い洗濯機がいよいよ故障しまして日曜日はリスケし家電屋さんに行くなどの対応に時間を取られてしまいました。

 

そんなわけで、日常のリズム崩れ気味ですが…

元気よくいってみたいと思います!

 

 

現役世代⇔シニア世代

再雇用の基本給格差、初判断へ 最高裁で20日に判決 - 産経ニュース

再雇用の基本給格差、差し戻し 6割未満違法の二審破棄―「支給目的で検討を」・最高裁初判断:時事ドットコム

 

一般的に60才定年後の再雇用については給与がダウンします。

統計的には再雇用前と比べてマイナス40%程度。

つまり、月給50万円が30万円程度になる計算です。

ダウンすること自体は不合理でなければある程度OK~♪と司法も判断しています。

が、

今回問題・焦点になっているのは、再雇用後の給与の減額の妥当性や判断の仕方です。

 

一審・二審ともに4割減をリミットにそれ以上下げるのは良くない!

未払い給与なんで支払いなさい!

(月給50万円が30万円程度ならセーフ。20万円まで下げるのはNG。支払っていない10万円の支払え!というイメージです。)

という判決でした。

で、最高裁の判断が注目されていたのですが、結果は「もう一回やり直しなさい」でした(笑)

 

まだ最終的な判断まで時間がかかりそうですが、結審した場合の影響は甚大だな…と考えています。

実は知人から同様の質問を受けていたからです。

〇〇部長のまま再雇用後の給与が50%カットで賞与もなくなった。

これって変じゃない?

という質問です。

同一労働同一賃金、の観点から言えばアウトです。

同じ部長職の人と同じ権限・職務であれば、「再雇用」という理由での減額は合理的ではありません。

 

では、というか現実的に再雇用後も同じ待遇・給与を維持・継続した場合何が起こるか?

やはり原資・人件費の確保です。

仮に毎月の人件費が30人/1,000万円が限界として、部長の給与をどこから引っ張ってくるか?

一例としては、現役世代の賃金や賞与などのカットです。

でなければ、部長職を解いて20万円の給与に見合ったポジションへチェンジです。

 

人件費の原資を確保できないのであれば、誰かが割を食う構図が生まれるんじゃないかな?と考えています。

 

というわけで、引き続き今後の推移を見守っていきたいと思います。

 

ビッグモーター②

連日報道がされているビッグモーター問題に少し触れます。

同僚さんからの質問。

「ビッグモーターで3か月で1,000人退職って報道されてたじゃないですか?あれって大福さんなら余裕でさらっと対応できます?」

 

いや、悶絶しながらどろどろっになって対応できるわけじゃないですか( ゚Д゚)

 

色々な立場・角度から意見を述べる人がいますので、社労士試験合格者・労務のプロ目線で1,000人退職を考えてみたいと思います。

 

まぁ…

改めて考えて、落ち着いて考えてみると恐ろしい状況ですよね。

 

私のキャリアは約15年弱。

対応した退職者の数は…ざっと600-700人位でしょうか?

それを超える数が3か月で来るわけですから、呪術廻戦の五条悟の領域展開・無量空処って感じがします(笑)

 

退職者の対応

と一口に言っても範囲が広いです。大きくは

社会保険関係

②給与・住民税

③その他

 

全分野、はまず無理としても今回は①に絞って考えます。

まず当たり前なのですが、社会保険関連には退職しましたよの報告が必要で、提出期限があります。

(健康保険・厚生年金は5日以内に提出など)

最短対応で言うと、

①SmartHRの様な人事系ソフトとe-Govが連携してるパターン。

最もしんどいのは

②システムが無く、紙・エクセル

(あるいは自社システムなど?)

でしょうか?

仮に②手作業でひと月300人程度を処理する?

まぁ…う~~~ん・・・・・

給与計算が無く社会保険関連専属なら、いけなくはないですね(笑)

例えば雇用保険。。

揉めてないシンプルな離職票なら1時間5-6枚はいけます。

なんやかんやで10営業日程度あれば、まぁ300人分何とかなりそう。

 

他、手続きとしては…

厚生年金・健康保険の届出は基本情報さえ揃っていれば、最悪はエクセルでぱっといけるかな…?

とりあえず、健康保険証の回収が厄介くらい。

 

まぁ…

仮に、仮にその現場に放り込まれるとしたらまずは行政官庁へ事情を説明して現状などをお知らせし、頑張るけど遅れます!通知・相談が最初の対応になるでしょうね。

 

その上で、まずは自己都合退職・シンプルなものを最優先で対応し総数を漸減。

やっかいなのは、会社都合などの主張をされているパターン。

仮に…5%として50件程度としても一件一件はしんどいだろうな。

 

でも、楽しいだろうな(笑)

対岸の大火事だから、お気楽に無責任にあれこれ言えるんでしょうけど、社労士試験合格者プラス10年以上の経験値があれば楽しめそうな気がします。