【本日のお話し】
厚生年金の適用拡大が現実味を帯びてきました。
はてさて、私たちにはどの様な影響があるのか?
一言で説明すると、
「社会保険の加入がしやすくなる」
ということです。
これまでは原則として501人以上の会社に入社し
月額8.8万円以上…などの基準に該当すると社会保険への
加入が義務付けられていました。
今回、その501人以上が『50人超』となる見込みになりました。
今、フリーターなどでアルバイトをしている方からすれば
色々と不安なことがあるかもしれません
ざっくりとですが、メリット・デメリットをまとめてみたいと思います。
【メリット】
①国保にはない給付を受けれる。
傷病手当金や出産手当金、老齢厚生年金などの上乗せ給付。
②保険料の半分が事業主負担。
結果的に手取りが増える可能性あり。
③納付忘れ(未納)が無くなる。
【デメリット】
①会社負担が増え、経営悪化の一因になる。
②労働が無い月でも、保険料が発生し続ける。
③パート主婦などは世帯としての可処分所得が減る可能性がある。
とりあえず、思いついたところではこんな感じです。
国は老後の無年金への懸念から、適用を拡大したい!
という思いがある様です。
社会保険関係の事務方10年以上の私の印象として、
人の属性で捉えるとしたら…
①フリーターの方、良かったですね!
正直、メリットだらけです。
事業主が色々な手続きをしてくれます!
条件が揃えば、退職後も傷病手当金などが受給できます!
②パート主婦の皆さんは慎重に。
旦那様の扶養に入られている方は、「世帯の手取り」で
考える必要があるかもしれません…。
健康保険を抜ける=家族手当が外れる など
③事務方の負担が心配…。
例えば社会保険料が30,000円あり、全日お休みの場合
その保険料を回収しなくてはいけません。
また、日割りという概念がないため「30日入社・1日」の場合
1か月分の保険料の支払いが必要です。(つまりマイナス給与)
そして個人的に懸念するのは、「無資格受診」です。
例えば、11/15から会社に来ていない!
何度も連絡・手紙等の通知をしたけど音沙汰なし。
じゃ、11/15に社会保険は抜ける手続きをしよう。
と、会社は12月を過ぎてからになったとします。
一方、本人はそれを無視。
保険証もずっと使い続けていた…。
そうなると返還請求が発生し…誰もがメンドクサイことになります。
メンドクサイで言うと、定時決定も大変だな…。
(コチラの7-9ページ参照)
【まとめ】
色々と大変なことになりそう…。
もう少し情報の整理をしてみます。