大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

ステルス増税

【本日のお話し】

コロナウィルス感染拡大に伴い、経済はずたずた。

税収が減ったら、年金や医療費が足りなくなるから、消費税を3%増税します!

 

なんてことになったら暴動もんですよね?

でもね、カタチを変えて増税・ステルス増税するかもよ?というお話しを。

 

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コロナ復興税を創設します。

所得税に2.1%を加算。期限は2020年から2045年まで。住民税は1,000円増税します。

法人については2年だけ。

 

と、今年の秋口位に国が発表したらどうでしょう?

 

え?増税?!

しかも法人は2年だけってなんで?変でない?

結局、支給した10万円分増税じゃん!!

 

とか色々盛り上がりそうですよね。

こんな事、さすがにしないよね…なんて思います?

 

実は現実に起こっています。

既に給与から引かれていますよ???

 

え( ゚Д゚)?なにそれ?

知らないんだけど!

って思いますよね。

 

それは、『復興特別税』と言われるものです。

3.11東日本大震災の復興に充てるための税です。

 

2013年から25年間、所得税に2.1%プラス住民税+1,000円加算されます。

所得税を試算すると、独身・社会保険料13%とすると…

年収300万 約1,200円

年収400万 約1,800円

年収500万 約3,000円

これに加えて、所得税+1,000円位ですから、年収300万円としたら25年間でトータル55,000円の増税です。

 

私自身は復興費用のための増税については、もちろん賛成です。

ただ、怖いなって思いました。

 

一つ目が給与が上がったか?ということ。

個人25年・法人2年増税

不平等じゃん?なんでなんで?って当然なりますよね?

見解は色々あるんですが、「その分、給与を増やし還元します」って当時の説明にありました。

が、給与上がりました(笑)?

 

次、こっちが大切。

それは、増税された意識が全く無かったこと。

少なくとも私が当時いた会社1,000人のうち、1人からも所得税・住民税が増えた!と説明を求められたことはありませんでした。

消費税2%増税はやんや言うけど、所得税2%増税はノーリアクション。

 

同じ増税というくくりなのに。

 

少なくとも今年の所得税法人税等は確実に下がります。

その時、国はどう対応するのか?

 

ぜひぜひ国の対策に注目を。

 

【まとめ】

実はステルス増税的なもの、他にも色々あります。

それはまた別の機会にでも…。