【本日のお話し】
しれっと、年金改正法案が通過しとる…。
3月に閣議決定されていたとはいえ、ね。
FP的目線でも、特にアルバイト・パートさんの働き方に大きな影響を与えそうな予感。そのお話しを。
-
在職老齢年金のこともあるのですが、今日はアルバイト・パートさんの社会保険(厚生年金・健康保険)の加入についてお話しします。
現在、アルバイト・パートさんが社会保険に加入する目安の大きなポイントはその会社の従業員数が501人以上かどうかということです。
さらに月給8.8万円+週20時間以上の勤務の場合、社会保険へ強制加入となります。
この従業員501人が段階的に下がっていく予定です。
2022年10月 101人以上
2024年10月 51人以上
私個人としては、これは苦しくなるな…というのが率直な印象です。
特に大きいのはやはり、扶養の範囲内で働く人たちの労働時間と給与の減少でしょうか?
例えば、旦那様の扶養に入っている方は月収10.8万円(年収130万円)で働いている方がいるとします。
会社が51人以上で法改正の影響で、社会保険の加入対象となってしまいました。
扶養内で勤務を継続したいとなった場合、月収を10.8万円から8.8万円へ少なくしなくてはいけません。
時給1,200円としたら…17時間/月程度、週4時間程度の働く時間を減らす必要があります。
扶養内で働くことを選択した場合、2万円×12ヶ月で年24万円の減収となります。
大福さん、そもそも社会保険料って幾らなんですか?
それを参考にしたいのですが…。
これはざっくり計算する方法があります。
給与 × 15%
つまり、8.8万円/月の場合は社会保険料は月1.3万円で年15.6万円です。
年収130万円であれば手取りは年115万円です。
年15.6万円の社会保険料は時給1,200円とすると…約130時間分です。
何を基準にするか?により答えは変わってきますが、可処分所得を基準とすると…
①扶養内で働き続けたい … 月収を8.8万円以内に抑える 年で約24万円の減収
②現状のまま … 社会保険料が年で約15.6万円の増加 年で約15.6万円の減収
③可処分所得を現状維持 … 月の労働時間を10時間程度増やす
と、いった感じでしょうか?
【まとめ】
本当…ややこしいことになりそうですね( ;∀;)