大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

東京女子医大の大量離職について

【本日のお話し】

《コロナ医療体制は大丈夫か》東京女子医大で看護師400人が退職希望「ボーナスゼロ、給料減額では最前線で働けない」悲痛告白(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

 

ご無沙汰しております。

本日はこちらの記事のお話しを、出来る限り・範囲で。

 

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2020年の中で、個人的ニュースの中ではトップの内容です。

 

これは根が深いな~

というのと

起こるべくして起こったな~

という二つの思いがあります。

 

これは色々な視点・論点がありますが、とりあえず感じたことをつらつらと。

働き方改革で激論!医師は労働者ではない? | CBnews | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

まず、病院の院長は、医師である必要があります。

そして、比較的上の世代の方は、医師・看護師含め「労働者ではない」という認識が強く根差しているように感じることが多いです。

 

夜勤から日勤の申し送り、各研修、勤務開始前の新人職員のカルテ読み等々…

一般企業を経て労働基準法等をある程度修めてきた私からすれば、異常とも言えるくらい時間外労働が多くスタッフも当然の様に受入れ、残業申請をすることはごく稀です。

 

ただ、現在の診療報酬等の形態を前提にして労働基準法に則り、残業代を支払うと歪むんよととある先輩に教えてもらったことがあります。

細々したところはうまく説明できないのですが…ざっくり「週40時間分」として診療報酬等が算定されているとのこと。

つまり、残業代を払えば収益を悪化しかねない。

じゃ、どうするかというと他の部分で収益を確保するしかない。ただ、不要な治療は厳格にチェックされてるのでできない…。じゃ、差額ベッド代など自由診療部分で補うかというとそれは患者さんの負担になりかねない…。

 

私個人、限りなく一般人に近い感覚で言うと、

大前提として

「病気で苦しんでいる人のため医療体制を作り、維持する」

 という根っこの部分が…行政や経営陣の認識として、凄く遠くにある様に感じることが多いです。

 

ただ、その根本には私自身の無知・無自覚も大きいというのも現実です。

なので日々勉強不足だな…と痛感しています。

 

けれど最近は少しづつ変わり始めていると感じることも多くなっています。

入社直後はそうでも無かったのですが、ぶれずにフラットに経営陣にさらっと異議を唱え続ける大福は面白いやつだぞって感じだと思います(笑)

 

【まとめ】

最後に一言。

前線・現場にいる看護師を筆頭とした医療従事者は本当に優しく強く我慢し頑張っています。

世間一般では規制解除がどんどん進んでいますが、私でさえ、3月以降は病院・家、日用品の買い出し・図書館以外の外出は控えています。

妻も看護師のためリスクが高いと判断し、子供たちにも同様に自粛継続中です。

 

だから、今回のニュースは現場をないがしろにされているように感じ…本当に残念です。