【本日のお話し】
社労士試験などの勉強をしていると、「ねんきん定期便」がちょくちょく出題されます。
「ねんきん定期便」がはじまるきっかけとなったのは、いわゆる消えた年金記録問題です。
で、ふと思ったのですが…この問題って解消してるんだっけ?という素朴な疑問。
今日はそのお話しを。
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この問題が発覚したのは2007年。
入籍・転職をした年なので良く覚えてます。
そもそも、どういう問題かというと超~ざっくりいうと
・支払われている年金が間違えてるかもしれない
・これから支払われる年金が正確でないかもしれない
というものです。
要は「年金が正しく計算できない・されていない」ということです。
例えば、当時の国民年金を100%・満額受給するために480か月・40年間加入して保険料を納める必要があります。
そう、この納付したよって記録がしっちゃかめっちゃかになっていました。
例えば花子さん
高卒 → ①就職 → ②結婚 → ③離婚 → ④就職 → ⑤結婚 → ⑥自営業
などの場合、年金番号が都度都度発行されてました。
現行では「基礎年金番号」一つで管理していましたが過去は違います。
上記の花子さんの場合、⑥つの年金番号があるという感じです。
そして、年金を受給するときに②⑤の記録が抜けている!
よって年金が減った!などの問題があるよってのが表沙汰になったのが2007年です。
消えてしまった・宙に浮いていた年金の加入記録の件数が約5,000万件( ゚Д゚)
原因は色々あるのですが…Wikipediaでも見て下さい('ω')ノ
当時の政府は、2年で解消できる!!って言ってたので…そう言えばどうなったのかな?というのが今回のふと思ったことです。
さすがにあれから10年以上の年月が経ちましたからね、さすがに…。
約1,800万件…(*´Д`)
手掛かりさえないのが約900万件…?マジですか?
いやいや、知らなかった。
逆に凄くないですか?
2年と約束して、10年以上経過してなお3割が未解決って。
ただ、まぁ労務・社会保険の担当者としては身が引き締まる思いです。
「今」というより遠い将来になって自分自身のミスが発覚する可能性があるけですからね。
それとこちらが大切なんですが…皆様の年金記録は…大丈夫でしょうか?
「ねんきんネット」などで自分の年金記録がどうなっているのか、手続きをすればいつでも閲覧できます。
【まとめ】
あれから10年以上か…
その内、若い世代に滔々と思い出を語る時がくるんだろうな('_')