大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

総務のお仕事~倫理観の醸成

こんばんは♪大福です。

 

さて、給与計算も一段落して総力を挙げて対応しなくてはいけないタスクがあるのでそのお話しを。

 

それは「食い逃げスタッフの殲滅」です(笑)

 

病院勤務でコロナ真っ最中で何言うてるんですか?

という突っ込みも聞こえてきそうですが、私の中では重要度高めです。

 

まずは経過から。

 

私が勤めている病院では、社員食堂があります。

翌週分を毎週金曜までに申し込みが原則。

イレギュラーの対応として、前日16時までの変更も可能です。

 

その申し込みをもとに、必要数を用意し、利用分を給与から控除するという流れです。

 

で、現在起こっている問題というのは申し込みをせずに食堂を利用している人がいるという問題です。

 

特に問題となっているのは、申し込んだ人が食堂を利用できないこと。

→現状では厨房の方に無理を言って追加で作ってもらっています。

また、申し込んでない人の特定にも月数時間を要している点も問題です。

 

私が勤務する以前から散発的・継続して起こってた問題ではあったのですが、なかなか担当部門では手が回らない…

また、規制を強化するなどすると食堂の利用が減り収益が減るという点もかなりネックのようでした。

 

というわけで、半年ほど前から私と担当部門と連携して実態調査を進めてその実態が分かってきました。

金額ベースで10万円/年間を超える額という結果。

これは担当部門も私の上長も「マジか…(*´Д`)」という感じでした。

 

対策を含め、あれこれ話している段階なのですが上長・担当部門と私の捉え方・ベクトルは結構違います。

 

私が最も危惧しているのは、モラルハザード・倫理観の欠如です。

 

今回の件を概念として捉えるのであれば

「黙っててもバレない。誰かが何とかしてくれるだろう」

という点です。

これを拡大解釈すると

「○○という薬を持ち出してもバレない。もしバレても誰かが何とかするだろう」

エスカレートする可能性をはらんでいるということです。

 

大袈裟な( ;∀;)

と思われるかもしれませんが、心理学等で「割れ窓理論」として立証されています。

割れ窓理論とは | ビジネス・心理学用語集:意味・解説など | ビジネス心理学

 

では、どのように対応していくか?

ケースバイケースですが、私は概ね次のステップで進めています。

 

①実態の把握・調査

 →事象の数値化

②スタッフへの掲示

 →皆が困っていることの案内

③部門ごとの指導・改善

 

そして、なお改善しないようであれば

④個人別(匿名)のランキング発表

⑤社員食堂の利用を制限(申込数しか用意しない・追加発注無し)

⑥罰則金の導入など

 

と、徐々に規制を強めていく感じです。

 

ポイントとしては…

「見られているな…」

「いざとなったら、本気で動いてくる…」

という実感を持ってもらうことだと思っています。

 

真っ当な考えの方でしたら、ここに気づいた時点で改めてくれます。

 

ただ、一方的に規制を強めるだけでは信頼関係が崩れかねないので、自分たちの行動が他人にどう影響するか?気づくキッカケをつくるのが何よりも大切なのかな?と考えています。

 

ちょっと大げさかもれませんが、倫理観の醸成という感じです。