大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

ほぼ、ナゾナゾ

こんばんわ♪大福です。

 

梅雨前らしい、雨が降ったりやんだりの毎日ですがいかがお過ごしでしょうか?

私は雨…特に音や空気感好きなんですが、天気痛持ちなので日によっては曇天な気分になることもあります。

とはいえね、日常は過ぎていくわけでのんびりいっております。

 

では、今週もいってみたいと思います。

 

 

勝算

『大福さん、少し…お時間良いですか?』

上司さんからそう声をかけられたのですが

(なんか、良からぬ感じがする。)

 

「いえ、良くないです。」

『(笑)いや、ダメです。何察してるんですか。ちょっとこちらへ。』

「拒否権無いなら、来い!で良いじゃないですか。」

 

というわけで、不穏なお呼ばれされたわけですが、直観通りの良くない相談でした。

 

『諸般の事情で、この方が退職になります。で、理由が退職勧奨なんですが”コンプライアンス違反”でいけますか?』

「…事実・実態ベースであればもちろんいけますが…本人は同意というか納得してるんですか?それが無ければ、退職勧奨改め懲戒解雇になって、何というか…難易度は跳ね上がります。」

『そこは大丈夫です。ただ、問題が少しあって離職票の退職理由は詳細は伏せて、”コンプライアンス違反”って書いてほしいそうなんですね。』

「はい( ゚Д゚)?…え、なんでそうなるんですか?」

『いや、まぁ…公的に?文書で晒されるというか明確になっちゃうわけじゃないですか?ダメージは最小限に抑えたいというか、なんというか…。』

「ちなみに…その、コンプライアンス違反の詳細というのは私に教えて頂くことは可能なんですか?」

 

『それも避けてほしい、ってのが本人の意向なんで…ちょっと無理です。』

 

(う~~~ん………実務担当者にも伏せる違反って何やらかしたんだよ?そもそも。目隠ししてボクシングするようなもんじゃん。厳しくね(笑)?)

「まぁ…うん。感触的には厳しい、というか勝算としては3割くらい?良くて五分って感じです。ハローワークも事実確認に重きを置きますし詳細は聞かれる可能性はあると思います。」

「ただ、幸いなことに懲戒解雇ではないので…離職票のここ。離職理由に異議無しって書いていただければ同意形成されてるという証明ができるので案外すんなりいけるかな?というのはあります。」

「それでも担当者によっては、掘り下げてくると思います。そうなったら…詳細は明かすか?明かさないか?になります。明かすってなったら、恐らく疎明書・理由書などの追加提出になる可能性があります。」

「明かさない、つまりコンプライアンス違反の詳細は言いたくない!ってなったら…退職勧奨の条件を満たせないので、いったん撤退して”自己都合退職”で離職票を作り直してリトライでしょうか?」

 

「たぶん、あれですよね?本人はちょっと今回の退職勧奨に100%納得はいってない。待期期間も短く・失業保険も多めに貰えるってことでこっち(使用者)は交渉して押したい。けど、それを飲む代わりに詳細は書くな、みたいな?」

 

『それは否定も肯定もしません。とりあえずハローワークで受理されるかは不透明。状況によっては自己都合になるってことでお話ししてみます。』

 

という流れがあり、ハロワークへ行ったのが今週でした。

私の作戦は単純にカウンターです。

余計なことは言わず最小限の質疑応答で応酬するのみです。

一応…上司さんにはライフラインで電話する可能性もある旨は伝えての待ち時間…。

 

(さてさて、どうなるかな。上司さんの手前勝率五分って言ったけど、正直9割はいけるはずなんだよね。…あ、担当者が奥へ行った。課長級かな?…あ、ベテランを読んでるな。想定通りとはいえ、俺が作った離職票が検討されている。浦島太郎のカメのごとくフルボッコにあってるよ(笑))

 

そして10数分後。無事、受理されました。

受理印が押されて処理済みであることを確認したうえで…

コンプライアンス違反なんて、ふわっとした理由で提出してすみませんでした。大丈夫でしたか?」

『あ、ここは確かに気になったのですが、ご本人がサイン・同意されている様子でしたのでOKとしました。仮にですが相違・異議があればまたご協力ください」

とのことでした。

 

受理されちまえばこっちのもんなんで、あとは平静を装ってハロワークから脱出です。

心情はオレオレ詐欺の受け子です(笑)

 

ほぼ、ナゾナゾ

野良(未登録)の社労士で、それなりに経験を積んでいるため日常・突発的なことでも応対できる自信はありますが、それでもなんじゃそりゃ?という質問・相談を受けることがあります。

なんというか、ナゾナゾみたい感じのやつです。

 

知人から次のような質問を頂きました。

『国からの”退職保障給付金”ってのあるって、来月退職する人から言われたんですけど、あります?』

「ぱっと思いつくのは雇用保険の、失業給付まわりかな?それじゃないんですか?」

『いえ、私もそう思ったんですけどお話し聞いたら、最低でも約2年半くらい非課税で国から確実にお金1,000万円がもらえて、なんなら一生涯給付してくれるんですって。その代行?をやってる会社ってのあるらしくて、退職が理由でそんなんってあったかなぁ…って。』

 

フル回転で考えたんですけど…やっぱり私が知る範囲ではないです。

社労士が扱う範囲で広く捉えて考えると、一つ目は雇用保険の失業給付。二つ目は傷病手当金

失業手当の最大日数は約1年(330日)で、傷病手当金が1年半なんで組み合わせれば2年半で合致するんですが…結構これって無理くりだよなって思うんですよね。

失業手当の最大日数をもらえる条件って会社都合退職・勤続20年以上・45才から59才までと結構な限定条件付きです。

傷病手当金についても在職中に医師の診断を受けて休職が必要の診断書が必要で、手当金をを受給してそのまま退職後も継続給付しているみたいなイメージです。

 

まぁ、ダメもとで「退職保障」「代行」で検索したんですけど、結構な数ヒットしました(笑)。

今回の相談者さんが見たのってこれかな?もいくつかあったのですが、とりあずのサンプルとしてご紹介します。

【全国対応】業界最安25,000円の退職給付申請サポート | 未来退職

 

他にもいくつかあったんですが、共通して言えるのは良く考えてるなぁ~ということです。

概ねですが推察通り失業手当と傷病手当金の組み合わせが給付の軸になるようなんですが…これってどうやって結びつけるんだろう?

どうしようもない部分って必ずあると思うんですよね。

例えば失業手当の被保険者期間、要は勤続年数です。

前述した失業手当の330日の条件、会社都合はまぁオラオラしてクリアしたとしても勤続年数は…例えば新卒くんが3か月で辞めましたの場合はどうしたって1年未満で失業手当は90日です。

 

傷病手当金に関しても、医師の診断は在職中が絶対条件のため退職後に診断を受けても…診断書の改ざんでもしない限り条件は満たせません。

 

でも…そうかこの視点・立場、つまり王道・セオリーな対応という固定概念を取っ払って…各手当金や給付金の受給を主目的にすればいけなくはないなとも思えてきます。

 

通常は、

体調を崩して休みました➡傷病手当金

会社から解雇されました➡失業手当(会社都合)

みたいな流れです。

この流れを逆にして

傷病手当金➡在職中に体調を崩したことにする

失業手当➡会社から解雇されたことにする

発想としてはこんな感じかな?と。

事実はどうあれ、会社の責任があったということが何等か証明できれば労災の各給付にも繋げられなくも…ないか。

実現性はさておきですが、本当良く考えられたサービスだなと思いました。

(なお、ご紹介したリンクやこういった代行サービスを否定する意図はありませんのであしからずです。)