大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

年金はいくらもらえるのか?

【今日のお話し】

年金はいくらもらえるのか?

ざっくり解説します。

 

年金に関して色々な議論が交わされています。

厚生年金の企業要件緩和

在職老齢年金の基準引き上げ

 

年金って複雑で良く分からないですよね?

逆にその複雑なものをリアルに捉えるにはどうしたら良いか?

少し考えてみました('ω')ノ

 

で、思いついたのは…

「毎月、どれくらいもらえる年金は増えているのか?」

というアイデア

 

「え?なに言ってんすか?」

「自分が積立お金が返ってくるんでないんですか?」

と思われる方も多いと思いますが、違います。

 

日本の年金制度の特徴を大きく二つ。

①現役世代が支払う保険料

 → 現在、年金を受給している人達の財源 (仕送り)

 参照

②もらえる保険料は、各年金の加入実績をベースに計算。

 

今回は主に②についてお話しします。

 

では、まず計算方法を。

日本年機構のホームページへ。

 

どうでしょう?理解できますか(笑)?

 

超要約すると

①厚生年金に加入していた月数 ✕ ②①の期間の平均値 ✕③0.5481%

 

となります。もっと身近に具体例を。

 

アルバイトの花子さん

給料は90,000円。厚生年金保険料は8,052円の場合。

 

まず、上の計算式の平均値に当たる部分は「標準報酬月額表」を見て等級を探します。

厚生年金保険料8,052円の等級は「等級1/月額88,000」となります。

 

つまり一か月あたりを計算すると

① 1ヶ月 ✕ ②88,000 ✕ ③0.5481%

 =約482円 の年金が一生もらえる!となります。

 

1年加入で約5,800円。20年加入で約115,800円。40年加入で231,500円。

てな感じです。

厚労省制度改正時のシミレーションもあり、信頼のできる数字です。

 

この方法使えば、ご自身の支払っている保険料から逆算して年金がどれだけもらえるか?ざっくりとですが、計算できます。

 

では、この年金『何年もらったら、支払額に追いつくのか?』

逆算すると約17年となります。

例:1年加入の場合の支払保険料 約96,000円

  →約5,800円を17年受取ると98,600円

 

【まとめ】

人に配慮しているので、年金はややこしい。