【本日のお話し】
「高年齢雇用継続基本給付金」(以下、給付金。)が廃止の方向で進められているニュース。
本日はそのニュースを受けて思うことを…。
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まず、このニュースを見てFP視点だとかなり驚愕でした。
なぜなら、FPのライフプラン表の前提が大きく見直しの必要があるからです。
FPがライフプランや保険の見直しをする際に、まず最初にするのが「公的給付」です。
公的給付の不足分はどの程度か?などで提案方法が変わってきます。
例えば、今回の給付金を具体的に考えてみます。
現役時の給与:50万円
再雇用後の給与:25万円
この場合、37,500円(1ヶ月)の給付金を受給できます。
65才までの受給ですので、5年で約225万円です。
試算はコチラからできます。
つまり、この分だけ収入が減ることになります。
そして少し玄人っぽい意見・視点で加えると、給付金は「非課税収入」なんですよね。
記事などでは、企業の自助努力を促すとされています。
単純に給付金と同額を給与に加算した場合、所得税・住民税が増加することになります。
つまり、働く側からしたら「減収」+「見えない増税」ということになります。
一方で、医療費の負担割合については見送りって…。
確かに、以前からのこの給付金については制度開始当初から反対論があったらしいですが、代替措置もないまま縮小→打ち切りって…・
先般の2,000万円問題を引用するなら、パワーアップして2,200万円問題ですよ。
【まとめ】
働き手を支援し、持続可能な社会を造り、維持するのが国家の一つの役割では?
国家が責任を放棄している様で仕方のない、やるせなーいニュースです。