【本日のお話し】
年末調整も落ち着き、皆さまのお手元にも給与明細と源泉徴収票が
届いているものと思います。
本日は給与計算・年末調整担当者としてのお願いを。
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さて、源泉徴収票お手元に届いていますか?
皆さんにお願いしたいこと。
それは『源泉徴収票の内容チェック』です。
色々と見方のサイトはあるんですが…
とりあえずコチラのサイトを紹介します。
全然分からない…と思います。
なので、最低限一か所だけ!
それは『扶養親族の構成・人数』のところです。
理由はシンプルです。
99%の確率で所得が税務署にバレるから。
そしてダメージが大きいからです。
具体的には次のような事例です。
①大学生の息子を扶養していた。
4月に就職したが、会社に届出をしていなかった。
年末調整の時、システム印字されていたがスルー…。
②大学生の娘を扶養していた。
年末調整の際に、「アルバイト代いくら?」と確認し扶養。
実際は給与300万円を稼いでいた。
③奥様を扶養していた。
見込みで書いたが、全然違っていた…。
④母を扶養した。
「同居老親」で申告したが、「別居老親」だった…。
⑤健康保険の扶養は外していたが、所得税の扶養は外れていなかった…。
私が経験した一部です。
そして、どれもこれも後日税務署から「間違えてませんか?」と通達が来ています。
事実であれば数万円から十数万円の追徴を受けます。
では、なんで税務署等は把握しているのか?
その一因は「マイナンバー」だと考えています。
あまり知られていないかもしれませんが、皆さまのお手元に届く源泉徴収票。
会社から「市区町村」と「税務署」に提出しています。
そう、マイナンバー付きで。
なので「マイナンバー⇔所得・年金・住所等」の紐づけ・名寄せが以前に比べて、格段に強化されているんですね?
例えば、②のケースは実は夜の商売で現金で受け取っていました。
親にもバレないだろうと思っていたんでしょうが、勤めていたところが真面目でマイナンバー付きで申告していたんですよね。
また、扶養親族の税金の控除額はビックリするくらいでかいです。
①のケースは、部課長クラスの方で所得税・住民税合わせて30万円程度の追徴を受けました。
そして、一番怖いケース。
それは担当者の誤入力・システムエラーです。
幸いなことに私はそういったことはありません。
しかし
皆さんの会社の担当者・システムは大丈夫ですか?
極端な話ですが、システムで入力をしているケースの場合
「50人家族」
の様な誤入力やエラーが起こる可能性はゼロではありません。
そして、その誤りを税務署等から指摘され、数十万円の税金を払うのはあなた自身です。
会社でも年末調整の担当者でもありません。
なので、「12月は給与が少し増えて嬉しいね~♪」と浮かれず、
本当に大丈夫なのか?
必ずチェックをお願いします。
そして、違う!と分かったらすぐに担当者に連絡・相談です。
【まとめ】
自分の身は自分で守る。
傷は浅いうちに治療が基本です。