大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

源泉徴収票のチェックはしていますか?

【本日のお話し】

年末調整も落ち着き、皆さまのお手元にも給与明細と源泉徴収票

届いているものと思います。

本日は給与計算・年末調整担当者としてのお願いを。

 

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さて、源泉徴収票お手元に届いていますか?

 

皆さんにお願いしたいこと。

それは『源泉徴収票の内容チェック』です。

 

色々と見方のサイトはあるんですが…

とりあえずコチラのサイトを紹介します。

 

全然分からない…と思います。

 

なので、最低限一か所だけ!

それは『扶養親族の構成・人数』のところです。

 

理由はシンプルです。

99%の確率で所得が税務署にバレるから。

そしてダメージが大きいからです。

 

具体的には次のような事例です。

①大学生の息子を扶養していた。

 4月に就職したが、会社に届出をしていなかった。

 年末調整の時、システム印字されていたがスルー…。

②大学生の娘を扶養していた。

 年末調整の際に、「アルバイト代いくら?」と確認し扶養。

 実際は給与300万円を稼いでいた。

③奥様を扶養していた。

 見込みで書いたが、全然違っていた…。

④母を扶養した。

 「同居老親」で申告したが、「別居老親」だった…。

⑤健康保険の扶養は外していたが、所得税の扶養は外れていなかった…。

 

私が経験した一部です。

そして、どれもこれも後日税務署から「間違えてませんか?」と通達が来ています。

事実であれば数万円から十数万円の追徴を受けます。

 

では、なんで税務署等は把握しているのか?

その一因は「マイナンバー」だと考えています。

 

あまり知られていないかもしれませんが、皆さまのお手元に届く源泉徴収票

会社から「市区町村」と「税務署」に提出しています。

そう、マイナンバー付きで。

 

なので「マイナンバー⇔所得・年金・住所等」の紐づけ・名寄せが以前に比べて、格段に強化されているんですね?

 

例えば、②のケースは実は夜の商売で現金で受け取っていました。

親にもバレないだろうと思っていたんでしょうが、勤めていたところが真面目でマイナンバー付きで申告していたんですよね。

 

また、扶養親族の税金の控除額はビックリするくらいでかいです。

①のケースは、部課長クラスの方で所得税・住民税合わせて30万円程度の追徴を受けました。

 

そして、一番怖いケース。

それは担当者の誤入力・システムエラーです。

 

幸いなことに私はそういったことはありません。

 

しかし

 

皆さんの会社の担当者・システムは大丈夫ですか?

 

極端な話ですが、システムで入力をしているケースの場合

「50人家族」

の様な誤入力やエラーが起こる可能性はゼロではありません。

 

そして、その誤りを税務署等から指摘され、数十万円の税金を払うのはあなた自身です。

会社でも年末調整の担当者でもありません。

 

なので、「12月は給与が少し増えて嬉しいね~♪」と浮かれず、

本当に大丈夫なのか?

必ずチェックをお願いします。

 

そして、違う!と分かったらすぐに担当者に連絡・相談です。

 

【まとめ】

自分の身は自分で守る。

傷は浅いうちに治療が基本です。