【本日のお話し】
東京女子医大病院の400人退職希望のニュース
いよいよテレビでも大きめに取り上げられはじめましたね。
職業病?というか、やはりこのニュースを見た時に総務・労務担当者的には
『400人退職ってどんな感じになるんだろ?』
『地獄絵図だろうな…』
ということを考えました。
400人退職になった場合、どうなるのか?手続き的な側面で考えてみます。
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まず、対応しなくてはいけないこと。
setp1.スタッフへの対応<離職前>
①退職届の回収
②離職票への署名・捺印
③保険証の回収
④福利厚生制度の解約の手続き
setp2.行政官庁への届出
「再就職援助計画」「大量雇用変動届」
資格喪失と離職票の届出
資格喪失届
資格喪失届・保険証の返却
④福利厚生制度の解約の手続き
⑤医療関連の届出等
setp3.スタッフへの対応<離職後>
①離職票の発送
②源泉徴収票の発送
他にも細々としたところはありますが、大まかにはこんな感じでしょうか?
次に、対応に要する時間。
会社・病院の福利厚生制度や勤続年数等にもよりますが、一人当たりの対応で30分~180分程度かかります。
もし、私が東京女子医大の総務・労務担当者だったとしたら、平均で60分・1時間とします。
よって、400時間・ざっと3ヶ月程度でしょうか(笑)?
特に『setp1.スタッフへの対応<離職前>』の①~②が…地獄でしょうね。
つまり「病院都合の退職ではないか?」という方が出る可能性も考慮すべきだと思います。
逆説的に言うと、今回の大量離職が病院都合の退職ではないという、「合理的かつ鉄壁の理由」が本当に最初のスタートでここが崩れると泥沼にはまりそうな気がします。
最後に人員。
400人が極めて短期的で無く、半年とか1年かけてであればスキル的には一人でも可能だと思います。
1-2ヶ月とかの短期決戦であれば…最低でも3-5人は確保したいです。
離職票の作成・お渡しが遅れれば、それだけ失業手当の受給が遅れ迷惑をかけてしまいますからね。
ただ、短期・長期を問わず精神的にも相当きっついと思うので、2人以上で対応が望ましいように思います。
ま、私が外野からどうのこうの言うのはお門違いではあるんですが…
大量離職となったら、役員がトップとなり戦略的に全体のフレームを構築し、標準的な対応と個別対応をミックスして一人一人に向き合う体制を構築しないと本当取り返しのつかないことになりそうな気がします。
【まとめ】
ちなみに私が経験した大量離職は1ヶ月に20人程度です。
通常業務に加えての対応でしたから、そりゃ、まぁ…地獄でした( ;∀;)