大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

語るなら未来を

こんにちわ♪大福です。

 

社労士試験まで、2か月弱。

8月22日・日曜日が試験なのですが、ちょうど緊急事態宣言の最終日です(笑)

 

今年はワクチン2回接種してますので、気にせず言い訳せず本番に臨みたいと思います!

 

さて、本日は健康保険の扶養のお話しです。

 

 

はてな?な相談

『大福さん、退職後の健康保険ですが…旦那さんの健康保険の扶養に入れるよ!って聞いたので、確認してもらったところ『できない』って回答でした('ω')』

 

「え?なんでなんで?しばらくゆっくりして秋口位までに就職しようって感じじゃなかったけ?」

 

『そうなんです。よく分からないんですけど、短期間の加入はそもそも認められないし、手続きに時間がかかるらしいんですね?なので仮に提出しても完了するころに保険証が届く。つまり届くまでは無保険なので国保か任意継続しか選択肢が無いんですって。』

 

「ふ~ん…。もし良かったらだけど旦那さんの保険証コピーをもらえる?それと健保さんへの連絡することの了承を取り付けてもらえる?」

 

・内心と推論、メールをゲット

「ふ~ん…。」なんて表面は平静を保ってましたが、内心はハラワタ煮えくり返ってました。

軽々に言えませんが、おそらく「担当者が面倒くさがってる」というのが私の推定でした。

必要書類が揃うまでの管理がめんどくさいとかそんなんです。

後日、旦那さんの保険証のコピーをゲットしてとある組合健保であることが判明しました。

ついでに、担当者とのやりとりメールも見せて頂くことになりました。

やはり、というかなんというか彼女が言っていたことは事実で、私の推論も補強される結果でした。

 

・ハラワタ煮えくりポイント

 

やはり一番は「無保険」という表現・言葉です。

社会保険の原理・原則は「強制加入」です。

入りたい・入りたくないとかは関係なく、いずれかの保険に加入しています。

ただ、加入のためには一定の手続きが必要です。

手続きには色々な書類を準備をする必要があり、時間がかかります。

では、準備に時間がかかった場合は加入日が遅れるのか?

答えはNoです。

 

例えば末日に退職して、1日から旦那様の扶養に入りたい場合。

必要書類を揃えて提出するのがベストですが、離職票などは一か月程度かかります。

そうなると、1か月遡って加入できないとする健保さんなどがあります。

そこでいったん、仮の提出をします。

「○月1日加入」として資格取得届を提出。必要書類は後日提出します。

認定は必要書類が揃ってから、といった感じです。

 

確かに保険証が届くまでは10割負担にはなりますが、決して無保険ではありません。

その資格があるか確認できないだけの状態で、加入していることが認められれば最終的には3割負担で病院にかかることができます。

 

なので、保険証が届くまで無保険、なんてことは決してありえないのです。

 

・組合健保さんへの確認

とはいえ、懸念材料がないというわけではありません。

一番はその組合健保さんの「規約」です。

軽めの表現でいえばマイルールです。

 

保険料の負担は折半ですが、組合健保さんによっては従業員4割などとしているところがあります。

旦那様の組合健保さんが①短期加入は認めない!②必要書類が揃うまで資格認定しない!と規約で定めてられていれば従うしかありません。

 

ただ、そんなことはないだろうな…というの私の予測でした。

なぜなら、そこに合理性がありませんし、健康保険法の理念などに反しそうだから。

 

とりあえず、間違えてたらゴメンナサイで良いので、腹くくって電話しました。

「部外者にお教えできません!」と言われることも覚悟してたのですが、旦那様のお名前など伏せた状況で事情を話したところ親切丁寧に教えて頂きました。

結論としては、①短期加入できる②資格取得をまずは提出。必要書類は後日でOKというものでした。

また、手続き・保険証は認定後、3営業日程度で手元に届けているとのことで、手続きが長期間かかるということが無いことも確認されました。

 

・聡明なドSで助かった

私もホッとしたところで組合健保さんの担当者から『ところで大福さん…これまでのことが事実であれば厳正に対応しなくてはいけません。そのメールを頂くことはできませんか?』

(しまった、そう来るか。そりゃそうだ。俺でもそうする。今回が初めてではない可能性も考慮してるんだ。結構攻めてくるタイプだな。とりあえず…)

「申し訳ありません。それはできかねます。旦那様・奥様からそこまでの了承は頂いててないのが一番の理由です。また、ここでそのメールをお渡しした場合、旦那様の名前が載っていますし何らかの内規にかかる可能性もあります。何より…私自身も職権などをちょい超えて動いてますので、ご配慮頂けますか?」

『そうですか、仰る通りですね。無理を言って申し訳ありませんでした。』

「ただ、私は○○病院の大福と申します。旦那様の奥様ももちろんそこに勤めています。今回、提出書類に離職票のコピーがありましたよね?それで…いかがでしょうか?」

『…なるほど、なるほどなるほど。承知しました。色々とありがとうございました。』

 

私が勤め先をお伝えしたことで、間接的に旦那様の勤務先をお伝えしたカタチにしました。

話した感じで聡明そうな方なの、私の○○病院の離職票が届けばそれを提出した会社が犯人なわけで…。

「…なるほど、」の…の時ちょっとニヤっとした感じを受けたので、たぶんSっ気の強い人です。

今回誤った案内をした人を特定して成敗してくれることでしょう。

 

・語るなら未来を

色々な担当者がいるとは思うのですが、少なくとも私はできない理由をあれこれ考えたり説明よりも、解決する方法を一緒に模索したタイプです。

その方が相談をしてくれる人の利益にもなりますし、何より楽しいです。

今回の件を踏まえて、私自身も姿勢を正して精進していきたいです。語るなら未来を。