大福 blog

病院勤務の総務・労務担当者の日常です。社会保険・時事をメインにお話を。2022社労士試験合格(未登録)

Q.給与は現金で受け取れますか?

こんにちわ♪大福です。

 

4月新入社員の受け入れを終え、一山超えましたが…3月の大量離職の対応に本格的に取り組み始めました。

本当、ギリギリ少しだけの余力・日程のためコロナに感染しないことを祈るばかりです(=゚ω゚)ノ

 

さて、今日はタイトルのお話しです。

知人が新人から受けた質問です。

 

Q.給与は現金で受け取れますか?

私も含めですが、給与は口座振り込みが通常というのが常識という当たり前の様な感じですよね?

 

これを法律で見ると、実は真逆なんです。

原則:通貨(現金)払い

例外:口座振り込み

by労働基準法24条要約

 

理論上ですが、口座振り込みに同意が頂けない場合は、現金での給与支払いとなります。

なので、質問の回答としては「口座番号を教えない(不同意)」→現金での受け取りになる。

という感じです。

 

会社的にはメンドクサイこの上ないのですが、強制はできないので知られたくない法律の一つではあります(笑)

 

ただ、なんで現金で受け取りたいんだろう?というのが素朴な疑問です。

まぁ…私が過去に一度だけ経験はしたことがあります。

理由はどうあれ現金で渡さざるを得ない、けど会社的にイレギュラーであることに変わりは無く他の人も希望したらえげつないことになる。

ので、良くは無い対応ではあるのですが、理由・要望書みたいなものを提出してもらうことにしました。

が、その矢先…。

裁判所から給与の差し押さえ通知が届きました。

 

どうやら、差し押さえ回避目的だったようです。

現金お渡しは良いですけど、差し押さえ分は引きますよ

この一言で結局は給与振り込み継続となりました。

 

他にもあるあるでいうと、複数口座への振込希望もあります。

UFJに5万円。残りをSMBCみたいなやつ。

これは奥様経由のお小遣い回避とかです。

 

まぁ、こんなメンドクサイことになりがちなんですがATMなんて無かった昭和20年代の法律ですから仕方ないのかと思います。

 

ちなみに、口座振り込みが主流になったのは、あの「3億円強奪事件」だと言われています。

奪われたあのお金、約4,500人分の賞与だったのはご存知でしょうか?

 

そして、もし私が経営者になるのであれば、ずっしり手応えのある現金支給にしたいな♪というのが密かな野望です('ω')ノ